2018-03-14

ある「いじめ」の記憶

小6のときだったかなあ。

あるグループの中でいじめられてたヤツが、休み時間プロレス技かなんかをかけられたあとに俺の椅子でヘバってたので、「邪魔だ、どけよ」って言ったのよ。

なんかそれで張り詰めてたもんが切れてしまったらしくて、俺に泣きながら殴りかかってきてさ。

めんどくさいから、前蹴りみたいな要領で蹴ったわけ。そしたらみぞおちにいい感じに入っちゃったみたいで、そいつが派手にのたうち回っちゃってさ。

で、ちょうどそこに教師が来て、次の授業前に緊急クラス会。「どうしてこうなったんだ?」と聞くんで、「俺の席に座ってて邪魔だったから『どけ』と言ったら殴りかかってきたから、蹴った」と答えたわけですわ。

そしたらいじめの首謀者だったやつが「だからってあんな風に強く蹴ることはないだろ〜」とか言い出してさ。で、いじめられてたやつは、もともとしゃくりあげてたんだけど、さらにわけがわかんない勢いで号泣しちゃってさ。もうまともにしゃべれないの。それ見てさらいじめの首謀者は「ああ、〇〇くんがかわいそうだ〜。こんなに泣いて〜。泣かせたのは増田だぞ〜」だって

で、教師はそれ見て、完全に俺がやらかしたと思ってるわけ。

もうなんか、そこで子供ながらにめんどくさくなっちゃってさ。「へーへー、すんませんでした」とか適当に謝って終わらせたんよ。

ま、別にそのことがきっかけで俺がどうにかなったとかないし、いじめも激しくなったわけでもなく、おとなしくなったわけでもなく。風の噂じゃ、いじめの首謀者もいじめられてたやつも、地元適当にやってるらしいが、なんとなく、二十年近く経った今でも、よくわからない、落としどころのない話として不意に思い出してしまうことがあるのだった。

身バレしないようにディティールは適当ごまかしてます

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん