概ね論旨には同意するんだけど、それってべつにフェミニズムに限ったことではない案件だよね。低所得者に対する経済政策なんてのも「目の前の得」ではあるわけでしょ。「パット見の利権が与えられてて弱者も、弱者を取り巻く言論も分断されている」というセンテンスは女性を主語にしなくても成立するし、事実社会にはそういう状況が散見される。
にもかかわらず、フェミニズムのひとはフェミに限った問題でもないのにフェミだけを主語にしようとする。相対的にそれは他の弱者を蹴落として自分が優先的に蜘蛛の糸を登る行為(すべての弱者がそういう状況でもフェミニズムだけに注目させようとする行為)なわけだから、当然全く同じ論法(フェミ論者が女権だけを拡大しようとするのならば、他の弱者差別解消論者が自分自身の選んだ特定弱者だけを優先救済しようとして何が悪い?)で蹴落とされるよね。
フェミニズムにだけこんだけアンチが湧く理由のひとつは、(ラディカルを中心とした)フェミニズムの言うことがあんまりにも隙きだらけでわたしをぶって!状態だっての、あるとおもうよ。