2018-02-04

少子化の原因は未婚でなく中絶

厚生省少子化を未婚のせいとしているが、本当の原因は中絶合法化(1948)だ。

 

厚生省出生率低下の要因は未婚」

http://www1.mhlw.go.jp/topics/syousika/tp0816-2_18.html

 

出生率の推移グラフ

http://www.garbagenews.com/img17/gn-20170917-08.gif

 

上のグラフの通り、1947年までの出生率は4.5以上あったが、1948からたった数年で人口維持に必要2.07を割っている。

それ以後は中絶前に生まれ最後世代戦争から戻った男性が子作りして生まれ世代)が子どもを産んだ1970年あたりで何とか2.07を超えたが、以後はまた2.07未満。

まり1947年まで人口が維持できていたのは中絶できなくて産むしかなかっただけで、ほんとは産むのも育てるのもイヤなのだ(当時の中絶理由の最多は母体健康状態)。1947年までは中絶堕胎罪という犯罪だったので、妊娠したら産むしかなかった。

 

そして、その出生率は未婚率の動きとは無関係である

 

未婚率の推移グラフ

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/images/1540.gif

出生率が急減した1948年あたりは、逆に未婚率は下がっている(=成婚したのに子どもを産まなくなった)。

未婚率が顕著に上がり始めたのは1970年あたりだが、これは工業化により職住が分離して地縁お見合いが成立しなくなったからだと言われている。

まり強制されなきゃ結婚なんてしたくないのが本音なのだ

 

 

また、出生率や未婚率は景気とは無関係である

 

GDP成長率のグラフ

http://livedoor.blogimg.jp/ikikatahatarakikata/imgs/b/2/b28d39cf.png

 

見て分かる通り、高度成長期バブルの頃に出生率や未婚率が改善した形跡はない。

あるのは中絶合法化前の最後ベビーブーム世代1970年頃に出産した時の出生率の僅かな上昇だけで、それは景気や未婚率とは無関係である

金があっても結婚したくないし子どもも要らない。それが戦後ずっと続いている動きだ。

昔はみんなが結婚して子どもがたくさんいたのは強制されていたからだ。

 

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ここまではデータに基づいた話。

以後はただの私見。

 

このように、厚生省の主張のままに未婚率を改善しても少子化改善しない。

はてなーの言うように若い世代に金を回しても未婚率は改善しない。

個人自由に任せれば社会は維持されず、社会の維持を掲げれば個人自由制限するしかないのだ。

でもこのご時世で社会のために強制結婚強制出産なんて許されるはずもないだろう。

 

そうなると、出産子育て個人から分離して国としてやる必要が出てくる。

まり人工子宮施設での保育だ。

自分で産んだ子を自分で育てるべきという迷信さえなくせば現状の最適解の1つであろう

もともと上流階級は昔から子育て部分は外注して産みっぱなしだったのだから、産むところも外注すれば良いだけだ。

  • それを言うなら俺は少子化の最大の原因は避妊具の発達のせいだと思う 元来、子孫を残すための行為なのに避妊具のせいでその行為だけを気軽に楽しめるようになってしまった まあそん...

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