10代のころは、百合とかキモッて思ってて興味がなかった。
もうすぐ30歳を迎えるというころになって、あるとき突然百合の素晴らしさに気づいた。
百合が人々を惹きつけて止まないのは、古代の美術品をウットリと見惚れてしまうのと同じだろう。
リアリティなど、いらない。そこに美があるから、釘付けになってしまう。それは、あるとき輪講で先輩に「この公式はね、N次元空間に拡張できるんだよ」と教えてもらったときに感じたハッとした気持ちのようなもの。
現実逃避かもしれない。でも、そうしたら友人と語らうことも、本を読むことも、定理を証明することも、ぜんぶ逃避なのかもしれない。
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