テンプレをなぞることこそがJ-POPだという嘘が広まったのはいつからだろう。
まだJ-POPが元気だった頃にJ-POPの頂点に居たのはいつだってオルタナだった。
新しい時代を作り出そうとする熱さと、それでも捨てきれない定番コードの呪縛にも似た安寧と望郷、その混ざりきらない二色刷りのメロディーが人々の琴線をかき乱したのだ。
今のJ-POPは死んでいる。
定番は祝福として受け入れられそこには金の臭いが染み付き、新しさを生み出すことは儲からない面白くない知らない興味が無いと捨て去られた。
もうここには何もない。
VOCALOIDが何故あそこまで流行ったのかを考えて欲しい。
あれほど星が輝いていたのにいまや満天は全て闇だ。
ビードロのような滑らかさも、墨汁のような艶めかしさもない、無の黒だ。カラーコードが全て0で埋められた黒だ。
この世界に再び誰か光を照らしてくれ。
東方「えっ?」