最近つらつらと考えていたことだが、やはり政権交代のある民主政治を成り立たせるためには、人々が「合理的なものの考え方ができる」ということが大前提であって、それができない、物事を合理的に考えられない人があまりにも多い社会では、いくら制度だけ整えたところで、政権交代のある民主政治が成功するはずもないのかも知れない。
そして現代日本社会は言うまでもなく、「物事を合理的に考えることができない人」があまりに多すぎる。
行き当たりばったりで大局を見ない、根拠や事実を大切にしない、人を貶すことはあっても褒めることはまずない、そのくせ怪しげな話はすぐに信じ込み、ヒステリックに振り回され集団パニックを起こし、後から「あそこまでギャーギャー騒ぐほどのことでもなかったな」「良くも悪くも大したダメージにはならなかったな」となっても、反省も謝りもしない。
これに「社会が薄い」という表現を当てたい。で、それは教育が脆弱だからだと説明したい。したいだけだけど。