2017-06-15

醤油の産地について力説されたんだ

九州醤油はコクがある。

北海道醤油は甘みが強い。

聞けば聞くほど「そういうものか」と思った。

私は「醤油は素材の味を生かさない」という立場にあるから調味料の類は塩程度しか使わない質だ。

だがしかし、「醤油」も素材を生かした調味料なのだと力説されれば、それも一理はあろうと考えを改めた。

少し「醤油」に興味を持った。

からどこかに美味い醤油を出してくれる店があるのかを聞いた。

彼は自慢げに幾種類もの醤油が試せる寿司屋がある、俺はそういう店を知っていると言うじゃないか

お気に入りは「九州甘口たまり」だという。

新鮮な魚と出会う芳醇な大豆の香、そこにはシラス台地彷彿とさせる自然のコクを感じるらしい。

聞けば聞くほど興味をくすぐられる。

その寿司屋名前は「はま寿司」というらしい。

カバンから取り出したメモ帳に「はま寿司」と書いて丸で囲った。

詳しい場所を聞けば「どこにでもある」という。

私は手元のスマホで「はま寿司」と入力した。

・・・ゼンショーという文字が目に飛び込んできて、私はそっとブラウザを閉じた。

マジで美味いから一度行ってみろ」と猶も説得する同僚。

丸で囲まれた「はま寿司」の文字が躍るメモ帳に、心躍らせたひととき自分を顧みる。

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