悲しいことに自分の中で一番最初に頭をよぎったのは「あ、これでまた自分の評価が下がったな」というものだった。
もちろんよくないことを見つけ、表面化させたのはそのものの手柄だし、それは素直に評価されなくてはならない。
だけどその反面、「あいつよりあいつのほうが頑張ってるよね」と見られることの恐怖が大きくてそれがずっと
頭を離れず悶々としている。
そればかりを気にしている自分がいる。
もちろん自分とて日々努力している。ただ回りに影響力を与えきれていないのではないかと自己反省する部分はあり、
前向きな努力、後一歩の工夫、ひらめきなど内容的に部下に劣っているのでは無いかという部分もある。
そうした中で今回の一件でまた周囲からの評価が相対的に下がるのでは無いかという気持ちが先ほどから暗い影を落としている。
事実、周りもそういう風に見ているのでは無いだろうか。
多分これは傍から見ればものすごく自己中心的で卑屈な思考なのだろう。
自分でもそう思う。自分だって頑張っている、でももう、その頑張りがどうやっても会社内での評価には繋がらないのだ。
不毛な日々のルーティンワークの中でいつしか全うな思考力が失われてただ時間が過ぎるのを待つだけになっている。
忙しいけどそれが実のある忙しさでなくただ時間をお金に変えているだけの労働・・・・。
もう今の会社で何をしたらいいのかも分からないし、きっとこのままずるずると年齢を重ねるだけだろう、というのは
分かっている。後続のもの達が実力を付けて上がってくる中でずっと足踏みしてしまっている自分はもう若くは無い。
長い休みと新しい環境。今の会社でとうとうこの歳になって行き詰ってしまったなぁ、と。もうこれ以上いても
仕方が無いのだろう。そろそろ潮時なのか。
明日には今日の出来事の動きが分かる。きっと自分がこの会社から消える決定打となる反応が感じて取れるのだろう。
憂鬱だ。