とあるサービス産業の一部上場企業で働いている。先日、労働組合の人と飲む機会があったので話した内容の一部分を書く。
残業は無くしたら困る人が多いと思う。月に2,30時間の残業代を込みでみんな生計立ててるだろうから減らすつもりはないよ。超過労働は問題だと思うけど。
実際に社員の労働時間をそこまで抑えられるだけアルバイトを確保できている事業所はほとんどない。同じ地区内の人手不足のところに人を回すから社員の労働時間を減らすことはできないのが現状。社員も残業代を必要としている人が多いから今の労働時間から減らすのは難しいかな。
アルバイトの時給を上げて採用が上手くいくならそうしている。でも我が社の実績からも、同業他社の実績からもいい結果は出ていない。時給を一度上げたら下げることはできない。そして、時給を上げたら一時的に採用数は上がるかもしれないけど、離職率は変わらない。人件費も育成コストも増えてなかなか思うようにいかないのが現実だよね。
うちの会社では有給は取れないのが現状。社員の有給休暇はほとんどの人が取れていない。今の仕組みを変えていかなければいけないよね。(具体的な仕組みの話は割愛)
そのままいけば、納得できないかもしれないけど有給は消滅して終わりになるね。申請すれば会社の義務だから取得はできるよ。ただ有給をとっている間には誰かが働かなきゃいけない、その確保ができないからみんな有給をとれない。社員全員が有給を取得すると会社が成立しなくなる。だから仕組みを変えていかなきゃいけない。実際に社員の中で労働基準監督署に飛び込む人もいるしね。
同業他社に合わせているということは絶対にない。どうして改善しないかと聞かれると難しいけど、今後は少しずつ改善していくつもり。
不人気産業だから、就職状況が良くなってる昨今は採用数の確保は難しくなってる。でも新事業の立ち上げや事業所数の拡大で人はもっと必要なのが現状。ここは今の課題だな。
残業は無くしたら困る人が多いと思う。 これね。最初から、残業しないと生計が立てられないように賃金を抑えているだけの話なんだよね。