急激な人気上昇で様々な所で解説記事が書かれ始めた「けものフレンズ」。自分も好きだから色んな記事を読み漁ってるけど、最近一つの違和感を覚えるようになった。
「知能(IQ)が低下する」。どの記事にも書かれているこのフレーズに対してだ。
確かに一見すると「けものフレンズ」は頭を使ってない。緩い。ぽけーっとしてる。
流行りのフレーズである「すごーい」「たのしー」を繰り返す行動も、脳をほとんど使わずにできる。
学者キャラのツチノコを筆頭に、カバは外敵(セルリアン)を察知してサーバルに忠告し、アルパカは教えてもらって茶を入れ、ジャガーは交通のために簡易的な渡し船をやる。
現時点での最新話ではビーバーが自分の巣作りの経験から、完成図を読み解き、ログハウスを一から作った。
サーバルも褒めるのは無条件でなく、かばんちゃんができることを見抜いて的確に褒めている。
フレンズたちは自分たちの生活を維持できる、独自の知識の体系をしっかり持っている。
そしてかばんちゃん等によって、足りない部分を人の体系から借りたり学んだりして補強しているのだ。
足りない部分が人から見ると低レベルなのもあるが、発想の切り替えが必要だっただけで、知性の輝きが鈍いからじゃない。
異なる知識の体系が出会って交互に学ぶ、いわばファーストコンタクトものだったんだ。
なんだかぐちゃぐちゃになったが、考察や解釈のためだけに知能を上げる作品じゃないというのが言いたかったんです。
各話のかばんちゃんの解決も簡単に見えてかなり鮮やかな手腕だったりするし、知能が低下するってフレーズにおびえてみてない人は、ぜひ安心して見てください。
フレンズ文法はHRT原則という話で膝を打った
けものフレンズを見た事ないのでつっこみ入れるのもアレなんだけど、そういうのってわざわざ指摘するの「野暮」なんじゃない?