なんどめだという叫びが上がるたびに繰り返しネットで議論が交わされている漫画版ナウシカのラストの行動の是非だが、いつも疑問に思うのはワイド版7巻の内容だけに注目して結論にたどり着こうしている人間が多いことだ。
確かに、7巻の内容はそれまでの内容をひっくり返すという鮮烈な印象をもっているし、宮﨑駿の悪く言えば行き当たりばったりな作劇方法や連載当時の時間的な開きなどを考えてみると、終盤はそれまでと切り離されていて個別に考えうるような印象があることは否めない。
しかしそれでも、物語として最後の行動を読み解くにはやはり5巻、6巻のあたりのナウシカの言動が重要になってくるだろうと思う。
すなわち、ナウシカは人類に絶望して王蟲とともに腐海の一部になろうとしたということを考えなければならない。
なぜか?
7巻前半の概要をまとめるとこうだ。
思いがけず巨神兵という旧時代の兵器を手にいれたナウシカは、巨神兵を用いて墓所を破壊することを画策する。庭園の主は墓所をめざすナウシカに対して人類と腐海の秘密、すなわち墓所は浄化した世界到来の暁に人類という種を生きながらえさせるための希望であるということを漏らし、墓所の破壊をやめさせようとする。しかし、一方でこれらの秘密を聞いたナウシカにとってはむしろ、墓所は破壊しなければならない対象として強化される。
それはなぜなのか? というのが多く論争になる部分だ。
ここで注意したいのは、ナウシカは人類と腐海の秘密を知らされる前から墓所の破壊を画策しているということである。
庭園の主により墓所が人類という種の延命装置だときかされたために破壊を思いついたわけではなく、なおさら破壊しなければならないと考えたにすぎない。
5巻、6巻でナウシカが王蟲のはからいによって生き延び、セルムに導かれて虚無から抜け出し、現実に戻ってきたときに、すでにナウシカは墓所の破壊に向かう思想を備えているのである。
したがって、この時点でのナウシカの考えを読み取り、それが巨神兵や庭園の主によってどのように変わったのか・変わらなかったのかが重要になってくるのだ。
このあたりを是非議論してほしい。
ナウシカは何かすげー読みづらい。でかい紙にちまちま書いてるからすげぇ疲れる。3回ぐらい読んでるはずなのに内容が全然覚えられない。ラストとかネットで読んで「ああそういう...
すげー分かる 俺みたいに2巻までと7巻のラストあたりしか読んでない人多そう セリフの文字もちっちゃいし絵も細かいしで読みづらいよねあれ
アニメーターとかイラストレーターの書いた漫画は読みにくことが多いね。 安彦良和が漫画の動きが下手だって言われて、自分はアニメーターだから動きは下手じゃないって反論してた...
あーオリジンは確かに読みづらかった。後の方になると改善されたけど。なんか間のとり方が悪いというか、戦闘してるのに時間の流れがえらくゆっくりに感じたんだよね。
同じく。 10回ぐらい読んでやっと登場人物が把握できて、セリフに理解が追いつくようになったわ。一つのコマである程度そのシーンの状況が把握できる作りじゃないからわかりづらい...
なんとなく言いたいことは分かる。なんとなくだけど
終始、人の話を聞かない 自分の判断が正しいと信じて疑わない 同じ作られた存在の王蟲はファンだから許すが新人類の卵は嫌いだから焼き殺すダブスタの典型 現人類が唯一生き残る方...
東洋思想は、時間軸に対して循環した円の思想・定常であるのに対して、 西洋思想は、時間軸に対して拡大する直線の思想・発展である。 まぁ、結局はどちらも幻想というコインを表と...
それはなぜなのか? というのが多く論争になる部分だ。 どこでこんな論争やってるのか知らないけどその論争元を知らないと似たような議論を繰り返すばかりで大して進展しないんじ...
ラストではなくてペジテのアスベルの「火と水に調和を 敵意はない」に集約されているのではないか 墓所の存在は『浄化した世界到来の暁に人類という種を生きながらえさせるための希...
興味のある人は銅像 漫画版ナウシカのラスト https://anond.hatelabo.jp/20170116235911 https://anond.hatelabo.jp/20180220143740