2016-11-27

バブル脳の北陸新幹線計画小浜経由で日本終了のお知らせ

北陸新幹線敦賀新大阪間のルートが、小浜京都経由できまりそうと聞いて、もう日本は駄目かも、と思った。現在日本財政的窮状が見えていないバブル脳の老害がまだ政界に跳梁しているのか。

北陸新幹線・3ルート国交省の詳しい比較はこちら。

https://www.mlit.go.jp/common/001152043.pdf

舞鶴経由なんてもとより頭がおかしい。もともと無茶な小浜経由の影を薄くするために、わざとスケープゴートとしてむりやり候補ねじ込んだとしか思えない。

新大阪駅京都駅間の人口密集地にもう一本、新幹線を作る?どれくらいのお金時間がかかると思っているんだ?(資料では2.1兆円とあるが、とてもそれですむとは思えない)。新快速バンバン走る中、どれくらいの需要があるんだ?しかも、既存東海道新幹線と並走するんで、災害時の迂回ルートにもなりはしない。そして小浜市という人口3万の町のどこに、わざわざ迂回してまでも行かなければいけない巨大な旅客輸送量のニーズがあるんだ?それって、(米原ルートとの小浜ルート建設費の差額の)1兆5千万価値があるのか?国家予算が50兆円の時代の1兆5千億円の価値が分かってる?日本人美徳の「もったいない精神はこれだけ規模がでかいと忘れ去られるのか?

一方の中央新幹線大阪延長は、国の融資支援による前倒しが決まっていて、現状では2038年開業予定になってる。北陸新幹線は、2023年春に敦賀まで開通予定で、その直後に着工しても、小浜ルートの工期15年だから、結局、開業時期は同じだ。

だとしたら、北陸新幹線米原ルート(工期10年)にし、米原駅ホームを、東海道新幹線から北陸新幹線にドア・ツー・ドアで乗り換えられるように改造し、5年間は米原での乗り換えを我慢する。中央新幹線が開通し東海道新幹線の便数が激減する 2038 年から大阪から米原経由・直通便を出すようにするのが、もっと経済的合理的だろう。

ソフト施策としても、たとえば米原での乗り換え時に、プラットフォームで隣の車両の移動するだけですむよう、指定席車両単位シンクロさせるとか、指定席特急券は特例で通しで買えるようにするとか、いくらでも施策は打てる。「JR会社が違うから」などと言うのは、兆円単位の工費の違いに比べれば些細な差に過ぎない。

今の日本高齢化洒落にならない状況に深刻な状況に陥っていて、お金は少しでも多く、今後の高齢者を養う力を持つ若者を育てる教育と、国際的お金を稼げる技術力の種を産む研究開発費に突っ込まなければいけない。そして2100年には人口は8千万人まで減少すると予測される中、地方から撤退」して、生活資本整備は都市部に「集中」と「選択」をする政治的に難しい舵取りをしなければならない。

経済的にあまり効果がない土木工事には1円ですらお金を費やす余裕はない危機的状況なのだが、「北陸新幹線小浜ルートで」などと寝呆けたことを言っている連中は本当に日本の現状がわかっているのだろうか?

米原ルートのもう一つの利点は、米原の北東側に、北陸新幹線名古屋方面への短絡線を作れば、横浜静岡名古屋から北陸方面への新幹線移動も可能になる点だ。しかも安くできる。繰り返しになるけど、2038年に中央新幹線大阪まで開通すれば、東海道新幹線はがら空きになる。それを有効活用し、災害時に迂回路としての役目を果たせるよう、メインルートから距離を離しておくのは、ものすごく重要だ。

なので、我々がすべきことは、2038年開通予定の中央新幹線新大阪までしっかり期限内に完成させて、空いた東海道新幹線をすぐに北陸新幹線転用できるよう、東海道新幹線北陸新幹線制御系統共通化などソフト面での対策を、時間をかけてしっかりやっておくことに尽きる。

場合によれば測量・説明会運営用地買収政府自治体支援すれば、中央新幹線の開通はもっと早められる可能性もあるだろう。

これまでも、日本鉄道災害対策は「天災路線ダメージが出たら、工事担当者が集中して復旧作業して、素早く再開させる」のが基本で、需要にまったく見合わない東海道北陸中央新幹線トリプルネットワークの整備は筋が悪すぎる。どんな災害でも素早く状況を見て復旧ができるような人材の維持・育成こそ大切だ。

少しでも多くのお金日本未来を担う人的資源の育成に。土木事業業界を潤すという考え方は早く捨てないと、日本未来はない。最小限の投資で最大限の効果を実現するよう、願わくば、多くの関係者再考をお願いしたいと思う。

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