しかし突如亡くなったことへのショックと、没後に友人たちが受けたこのうえない悲しみにかなり心動かされ、一介の田舎の青年でしかない私も、大きな喪失の感覚に襲われています。
今回書くことは特に誰のためにもならないのかもしれませんが、書かざるを得ませんでした。
雨宮さんの最近のWEB連載を読んでいて気づいたことがあります。
39歳の時に、最大の危機が訪れたと彼女は言っているのですが、何が起きたのかは隠されています。
http://www.daiwashobo.co.jp/web/html/amamiya40/vol07.html
最大の危機は39歳のとき、突然訪れた。自分の人生には起きないだろうと思っていたこととか、自分はこういう人間だと思っていたこととか、すべてがひっくり返されるようなことが起きた。まさか、この年齢で、と思うようなことが起きて、はっきり「年齢なんてあてにならない」と思った。40歳、普通なら落ち着きそうな40歳という年齢であっても、神様は何も、手加減も容赦もしてくれない。40歳でも信じがたいことは起きるし、ドラマチックなことも、喜劇も悲劇もロマンチックコメディも、なんでも起きる。舞い上がったりドン底に叩き落とされたり、混乱の極致に立たされて、私は「もう無理。起き上がれない」と友達にLINEして、薬を飲んでベッドに潜り込んだ。
「自分の人生には起きないだろう」「神様は何も、手加減も容赦もしてくれない」「舞い上がったりドン底に叩き落とされたり」…といった記述から判断すると、完全な憶測に過ぎませんが、この時もしかすると、ひとつの可能性として妊娠されてたのかも知れないと思いました。
彼女のようなきわめて繊細な人が妊娠中絶をしたとすると、その心理的・精神的影響は想像を絶します。
PASS「人工中絶手術後ストレス障害」というものがあります。
2015年から16年にかけて、雨宮さんはずいぶんと痩せられています。とても素敵な、ファッションモデルのようになりました。
もちろん、それはまったく健康なものではなかったはずです。2016年10月には40度の熱を出したことがtwitterでは語られていました。
なぜいま、彼女が亡くなったのか。いずれにせよ、2015年以降の大きな危機のあとの時間を、彼女は必死に生きていた。
このようなことを憶測で語ることは、たいへんに問題であるし、何も生まないかもしれません。
まったく違っていたら、本当に申し訳ありません。
しかし、すでに遅いとはいえ、彼女の言葉の意味をすこしでも理解することで、出来事が明るみになるリスクを冒してでも本気で伝えたかったことを受け止めたいし、彼女の死をすこしでも理解したいと思い、このポストを記しました。