ちょっと前に、河野太郎さんが大学の運営交付金・研究費云々のポストを投稿していた。
それと少し関連する内容をつらつらと書きます。
書きなぐっているので、読みにくいと思うけれど、許してね。
あと、具体的な数字を調べてない(まあ、知ってても増田には出せないけど)ので、体感と伝聞の話になってしまう。これまたごめん。
僕はとある国立大学で研究助手をやってるんだけど、まあ一言で言えばタイトル通りです。
研究助手という立場なのに、雑務に追われて今年度は殆ど研究ができていない。任期までに何もできず娑婆に放り出されてしまう未来が、かなり現実味を持って見える。
なぜか。単純だけど、現場の人員は減らされ、逆にやるべき仕事は増え続けている。
それに尽きる。
10年ほど前、僕がホヤホヤの学部生だったころには、所属学科に10人の助手がいた。
それが今自分が助手の立場になってみると、8人まで減っていて、来年度にはさらに一人減って7人になるという。
事務方の職員も減ることはあっても、増員している雰囲気はない。
上述の通り、教員と職員の数は減り続けているのだが、仕事は比較にならないほど増えている。
オリンピックを意識しているのか、スーパーグローバル大学云々の流れのせいなのか、わからない。
しかし雰囲気として、2020年をひとつの節目に、どこの大学も国際化を目指している。
海外の大学からの教員の招聘、海外の提携大学との共同プロジェクト、視察、講演等々…以前と比較して、海外と関わる仕事がビックリする程増えている。
しかし…笑い話にもならないが、英語が流暢といえるレベルの教員は殆どいないので、英語が堪能な若手の助手に通訳の仕事が降り掛かってくる。
また、そういったプロジェクトが増えれば増えるほど企画書、報告書、運営、準備等々の雑務が、プロジェクトごとに発生する。
そういったプロジェクトには予算も発生するが、人員が増えるわけではないし、使い道も限定されているので、正直に言うとただ単に大変なだけだ。
文字通りです。教員は研究するためのお金を、瑣末な仕事で稼ぐ必要があるが、そのお陰で研究する時間はガンガン削られる。
産学協同プロジェクト、地域とのプロジェクト、行政とのプロジェクト。こういうのも昔と比較して増え続けている。
「今年は去年よりも更に忙しくなった。ヤバい、なんとかしないと」
これはウチの科の教授のセリフだが、去年も同じことを言っていた。
「ボジョレー・ヌーヴォーかよ」と思うところだが、体感的には年を追うごとにマジで忙しくなっている。
ていうかボジョレー・ヌーヴォーは日本の国立大学を見習って欲しい。
兎に角、どんどん忙しくなっているのに、人員は減らされ続けていて現場は疲弊している。
ただ非常勤だろうが常勤だろうが、教員の給与は固定されているので、残業すればそれすなわちサービス。
週によっては毎日終電近くまで仕事していることがある。常態化してないだけマシだが、殆どが雑務だ。研究ではない。
また事務職員の離職率は異常に高く、年度初めにいた人が次の年度末を待たずに消えていることは少なくない。っていうか枚挙にいとまがない。
で、一人あたりの仕事量が増える。結果、鬱で休職する人も珍しくなくて、それでまた一人あたりの仕事量が増える。
事務に行く度に、死んだ目をした人びとと「忙しいっすね〜」と挨拶するのが最近の日課だ。
河野太郎さんのデータだと、別にガッツリ予算が減っているわけでは無いらしい。
あのポストを読んで以降「だとするとこの現状はなんだ?」と思うようになった。