去年の秋に、店員さんも家族もかわいいよって言ってくれて思い切って買ったものだった。
4万5千円、自分にしては奮発した。ほとんどベージュみたいな淡い色だから、ピンクとはいえ着る人を選ばない良い色だと思う。
それなのに、ブスであるという意識が邪魔して一度も袖を通せていない。
女性らしい服装も殆どせずに20代半ばになったある日、ローテーションに困って姉のアンサンブルを借りて出かけたら職場のおじさんがかわいいかわいいと褒めてくれた。嬉しかった。もう我慢したくない、これからは少しずつ変わるんだと思って自分で買ったはじめの一歩だったのに。
ブスはそんな優しい色着ちゃ駄目だ。ふわふわしたスカートも許されない。何様のつもりなんだ。冗談は顔だけにしろ。etc.様々な罵倒が頭の中を駆け巡る。いったい誰と戦っているんだろうか。
街を歩けばみんな思い思いの服装をしている。ブスと言われたことがある人は多かれ少なかれみんなこのような葛藤と戦っていて、可愛い服を着ている人はそれに勝ったんだ。
一番の敵は自分なんだ。
明日、どっか行くならピンクのコートを着て出かけてはどうかな? そのコートに似合うスカートなんかを買う。 その後、ちょっとずつ自分の好きな服を増やしていくといいと思う。 普...
道行く知らない人にブスって言われたことある程度のブスだけど 年相応のきれいな服装を心掛けている。会社での評判もいい。彼氏もいる。 逆に考えて!ブスのくせに服までセンスな...