2016-10-15

江戸を語る人骨1万体 小柄な体・栄養失調・伝染病

東京都内の開発で掘り出された人骨を、国立科学博物館(科博)が大量に保管している。

ざっと1万人分。江戸時代の骨がほとんどで、今よりも小柄で栄養状態も悪かった。時代劇

イメージとは違う江戸の人々の厳しい暮らしぶりが、浮かび上がってくる。

 「この頭の骨は左の側面に鋭い刃物の傷が2本。日本刀で斬り殺されたのでしょうね」

「青黒いシミがついたこちらの骨は、梅毒痕跡ですよ」

 新宿区百人町の科博新宿分館。人骨がびっしり並ぶ人類研究部の収蔵庫で、

人類史研究グループ長の篠田謙一さんが説明する。

骨は江戸の人々の暮らしぶりを伝えている。栄養状態が悪く、特に鉄分が不足していた。

現代なら死亡率の低い若い世代の骨が多いのも特徴で、伝染病がたびたび流行し、

人が簡単に死んだことを物語るという。

江戸時代の成人の平均身長男性が150センチ台半ばで、女性はそれよりも10センチほど低い。

日本のすべての時代の中で最も小柄だった。栄養状態が悪いうえに狭い長屋などに

密集して生活したストレスの影響と考えられるという。「生活は厳しかった。スラムといった方がいい

江戸の影の部分が骨には記録されています

から色々わかるのが面白い

どうも江戸時代繁栄より停滞感の方が強い

集住しすぎるのも考えもの

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