長年のゴジラファンであり、庵野監督ということもあってとても楽しみにしていたシン・ゴジラ。
しかも、椅子が動いたり、風が吹いたり匂いがしたりと臨場感たっぷりのMX4Dで上映なんて、これは絶対見るしかないじゃないですか。
そんなわけで、多忙な中仕事も家庭も一生懸命こなし、ようやく開けた時間に数日前から予約を入れました。
MD4Xの上映なので普通の映画よりもかなり割高でしたが、劇場の中央、ベストなポジションを確保できました。これは楽しみ!
ところが、当日悪夢が待っていました。
隣の席の観客が、最悪なことにでっかい箱にポップコーンをどっさりと入れていたのです。
MX4Dは座席に仕込まれた様々な演出による臨場感がウリです。
まず、音ですね。
そのため、特に静かなシーンではポップコーンをまさぐる音、歯で噛む音がとても響きます。
他にも例えばゴジラが炎を吐く壮大なシーンでも、ポップコーンを噛む音で隣の観客に意識が行ってしまい壮大感が半減です。
これでは、臨場感どころではありません。
つぎに、匂いです。
隣の観客は、おそらくキャラメルとバターのかかったポップコーンを食べていました。
結局、映画に集中するために、その観客の方の片耳と片鼻を 手で塞ぎながら観ることになってしまいました。
誤解があってはいけないのですが、僕が怒りを感じているのは隣の観客に対してではありません。
劇場に対してです。
MX4Dによる臨場感のために観客は高いチケット代を払っているのに、なぜポップコーンを販売し、劇中に食べることを許しているのか。
ポップコーンは劇場側の収益源であることは分かりますが、それは映画館側の都合でしかありません。
せっかく素晴らしい技術を用いていながら、目の前の収益のために台無しにしてしまうなんて、残念でなりません。
少しぐらい多めにチケット代を払ってもいいから、少なくともMX4Dではポップコーン禁止にしてほしい、というのが僕の意見です。