この日に向けて、多くのメディアや識者や団体が「選挙に行こう!」「投票しよう!」と宣伝が非常に多かった。
政治家の不祥事や政治の分かりにくさで、政治に関心を持つ人が少なくなってきている。
そこで18歳選挙権が認められ、今まで投票できなかった層も新たに投票が可能となり、
「高齢者ばかりに目やお金が向けられている”シルバーデモクラシー”を止めさせよう!」
と行った呼びかけや、高校へ出張講義や若者向けイベントが多く行われた。
これらの取り組みは、とても良いことだし、本当にすべての若者が投票し、高い政治関心を政治に見せ付けることができるならば、
でも僕は、
と仲の良い友人や、初めて投票するかもしれない若者に聞かれたら、
むしろ、投票が面倒くさいなら、投票しなくてもいいんじゃないかな。」
と言うだろう。
現在、僕は政治を分析・研究する政治学を専攻する大学院生で、体系的に10年満たないぐらい政治の研究を行っている。
ハッキリ言って、普段から政治に関心があり、情報を得ている僕でも、
おそらく僕は今回の選挙で、投票用紙に文字を書くことはないだろう。
初めて投票する人や若者が難しく考えて、無理に投票する必要はないと思っている。
少しだけ政治に関心を持ち、いざとなったら行動することができる意識じゃないかなと感じる。
投票に行けと言うのではなく、僕の言いたいことは、
「投票するってどうなんだろうと思ってくれた気持ちを頭の片隅に残しておいて欲しい。
そして投票する、しないに関わらず、今回の選挙後の政治を見ていてほしい。」
ってことだ。
この参議院選挙の後に、
あなたが思いを託した政治家や政党が、どのように政治を行うのか。
本当に、言った通りに政策を進めるのか。
もし全く政治が変わらなくても
誰が政治をしても同じだ」
というように、政治に幻滅しないでほしい。
幻滅するよりも、裏切られた気持ちを覚えておいてほしい。
そして少しだけ政治を考えてほしい。
いずれ再び投票する機会がくる。
その時に、改めて誰に、どこの政党に投票するのかを考えれるようになっていればいい。
選ばれた国会議員は、国民の代表であり、みんなが監視することができる。
だから僕は、
と言うだろう。
自分の投票先も決めれないやつが、専門家気取りでアドバイスする気になってるのが滑稽だわ 政治学と選挙は違うぞ 投票先決めれないやつが言う、投票しなくていいって言葉に何の意味...