2016-04-05

保育園記事の難点

次の記事話題になっている。

http://tororosoba.hatenablog.com/entry/2016/04/05/010108

 

とても良い現状分析だが、おかしな点もある。

 

まず1つは、認可保育園の累進性の見直しです。(もっと激しくする)

今は、世帯年収などに応じて、0円~8万円ぐらいになってますが、これを15万円ぐらいまで引き上げる。

比率は慎重にする必要があって、本当に困ってる人が入れないなんて本末転倒事態にならないように)

これをすると、いわゆる「福祉的に困っている人」と「普通共働き家庭」の切り分けが進むのと、本来は「保育サービスってお金がかかるものなんだ…」と認識する事

 

で、その金を使っていわゆる認可外保育園~保育サービス施設みたいなものを増やす。採算性のとれる価格設定1020万とか)

これで保育可能人数を底上げしていく。というのがよさそう。

 

これは計算が合わないだろ。

「その金を使って」というが、得られる収入はごくわずかなのに、そこから出す支出は超過大だ。

 

「15万円の保育料にすれば、採算が合うだろう」という見込みだ。だが、累進性を拡大するということは、15万円の保育料を払うのは、一握りの金持ちだけだ。大多数の人は、はるかに低い保育料だ。それでいて、保育園としては、採算性のとれる価格設定1020万とか)を見込んでいる。

15万円を払うのは金持ちだけなのに、全員に15万円を請求しないと採算が取れない。これでは計算が合わない。

 

計算を合わせるためには、どうする? 低所得者には低めの保育料を要求するなら、財源が必要だ。財源を得るには、次のいずれかが必要だ。

(1) 認可外だけでなく、既存認可保育園でも大幅値上げをする。(既存補助金廃止・減額する。)

(2) 保育園全体に、巨額の公費投入をする。

 

この二つの方法のどちらでもいいが、とにかく、どちらかの方法で財源を得る必要がある。「一部の金持ちからだけ金を得る」という方法では、とてもまかないきれない。

上のブログ記事は、採算性についての計算ができていない。

 

  • 莫迦か? 安部ちゃんがいつか何処かで例えに出してた「自分がメインで働いて月収50万円、妻がパートで25万円」みたいな仮の数字に過ぎないだろ。 実際は月額0~250万円位の幅で保育...

  • 東京激戦区の保育園なら15万払うのは「ごく一部」どころでなく大多数だと思うが。

    • 本当に大多数なら、問題ない。つまり、ほぼ全員に高額の保育料を負担させるということ。それは私の言っている趣旨そのものだよ。 元のブログ主は、累進制の拡大という形で、大半の...

      • 元ブログ面倒だから読んでないが、全国的に見ればそりゃ「ごく一部」だろうよ。 田舎ならそんな人は殆どいないだろう。 でも都心部に限ればそれは「大多数」だろう。 累進性の強化...

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