2016-04-03

新卒フリーランス」論争が起きた→残念な社畜たちが現れた

はてブ界隈を近頃騒がせているキーワードが「新卒フリーランス」。

新卒フリーランス早稲田卒業したのでキャンピングカー生活始めます - やぎろぐ http://www.jimpei.net/entry/waseda

新卒フリーランス】今が楽しすぎるので就職を辞めました。 - くっくす! http://www.yuiki1994.com/entry/syusyoku-shinai

新卒フリーランス」22歳大好きなことで生きていく私の決断。|鳥巣愛佳@エアロビのお姉さん|note https://note.mu/aikaearo/n/nae56631aef73

彼らに"社会人"としてマウンティングしていく社畜根性丸出しの皆さんが大量発生している。ブコメブログ記事で。

まず個人的に、そもそも内定をもらっておきながら直前で辞退するような彼ら「新卒フリーランス」たちには全く信頼が置けない。ただ、それはそれ。内定を出した会社可哀想だが、新卒就職しないという道を選ぶこと自体否定されるべきではない。何も考えずに周りと同じように就活をしていた自分違和感に気づくのが大学卒業間近だったというだっただけで、彼らは今より幼く未熟な哲学しか持ちあわせていなかったのだ。内定先に与えた損害以上の利益社会還元できるようになってほしいと望むばかりだ(やぎろぐの人の稼ぎ方には与沢センセー的な危うさを感じるけど、馬鹿が騙されるのは世のことわりなのでどうしようもない)。

人生はただ一度きり。各人が好きなように生きればいい。

ところが、内定辞退と稼ぎ方の危うさ以外の部分で、彼らをたしなめようとする"社会人"たちが現れるのが面白い。ここでいう"社会人"とは、一度は就職することのメリットと「新卒フリーランス」のデメリットを説きつつ、会社人にしかなれなかった己の自意識を守ろうとするタイプを指す(だいたい社会に生きているんだから人間すべからく社会人なわけで、彼らの言う"社会人"とは労働時間を売ることでサラリーを得る"会社人"を意味しているのだが、本論から外れるので議論割愛する)。

"社会人"たちは

会社人>新卒フリーランス

の不等式を前提に彼らを腐し、上から目線で「彼らには頑張ってほしい」と説諭する。傍からみていると、この状況はまるでコントだ。江戸時代士農工商制度下で、労働時間を対価に稼ぐしかない農民資本家である商人を見下すかのような。心に余裕がない会社人がわざわざ「新卒フリーランス」の生き方反論したくなってくるんだろうな。でも、それは自分境遇に対する不満の裏返しでしかない。

新卒フリーランス」が会社人という普通生き方ちょっと否定してきても、それを軽くいなして生暖かく見守ってあげればいい(彼らがどうなろうが知ったことではないし)。それが成熟した大人特権。坊やたちが好きに生きて成功なり破滅なりしていくのを眺めるのが、それなりに自分サラリーが安泰だと思っている会社人としての醍醐味でしょう。

でも、実際は会社にしがみつくしかなく、いつも組織と同僚と家庭について愚痴っているだけ。本音では新卒フリーランス決断できる彼らを羨ましいと思いつつ、それを認めたら自分人生否定された気になるから、彼らを貶めるのかな。だからイケハヤ馬鹿にされるんだよ。まだ東京で消耗してるの?社畜で消耗してるの?ってね。

ちなみに僕は、月間1000万PV超えのブログ群を運営していて、月の合計売上が数百万円くらいのしがないプロブロガーってやつですよ。リスク背負ってますブロガー向けのサロン(塾?)をやらないのかって尋ねられることもありますけど、やるわけないですよね。わざわざ自分で培ったちょっとしたノウハウ素人提供する利点がないし、そもそも他人講釈たれるようなレベルの知識も意欲もないですからね。たかだか数十万PV程度の規模で「ブロガーカレッジ」ですか?せめて「ブロガーネットワーク」的な体裁信仰……じゃなくて親交を深めるくらいにしておけば、良心も痛まないんじゃないでしょうか。良心があれば、の話ですけども。

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