2015-12-25

ガルパン劇場版に思う

アニメ映画は、ジブリ大長編ドラえもんくらいしか観に行った事はなかったのだが、

このたびガルパンを観に行った。

いいぞーいいぞーという声に押されたわけでも無かったが、

まあ、「少なくともハズレではなかろう」と安心感を貰えた事も事実だった。

で、内容についてだが・・・

不満。

なんだこの無難な内容。

強い敵が出てきて、力を合わせて戦って勝っただけじゃないか。

お祭り回と変わらないじゃん。

いっそ本物の戦争が始まって、学園艦が撃沈されたり自衛隊徴発されたりして旧式戦車で何とかしようとした歴女チームとかバレー部とかが戦死して、

キレて復讐の鬼と化した主人公たちが自衛隊に入隊して暗い目で人格が一変しちゃったケイ辺りと再会して、5年後に最新鋭戦車戦場でオラついてるとか、

そんくらいやっても良かっただろせっかく原作が無いんだから・・・

劇場版の何が不満かって、

これ、作品イメージさない事を最優先しただろ絶対

やる気なかっただろ監督

ドヤ顔が無いんだよ。作り手のドヤ顔が。

この劇場版観に行った人で、作り手のドヤ顔が見えたって人いる?

スローモーションとかをほぼ使わずに、敵も味方も主要キャラをつまら解説抜きでバタバタ薙ぎ倒した所には、作り手のプライドの一端を垣間見たが、

良い所と言えばそこだけだった。

TVシリーズ観てた時は、そりゃもうドヤ顔が見えまくったよ。

序盤では戦車の知識なんて無いだろって視聴者誰得トリビア山積みにしたし、

中盤ではキャラ戦車も成長しまくって、何より彷徨ってる主人公が最終的にどういう方向に進みたいのかというテーマも生きてたよ。

次に仲間になるのがどんな戦車かって楽しみもあったよ。

確かに戦車戦は凄かったけど、

なぜあの戦車戦が凄かったかと言えば、主人公がやる気なかったからだろ。

敵は強戦車と精鋭揃い。味方はポンコツ戦車素人集団主人公戦車道きじゃないし、気質的にも向いてない。そもそも大してやる気も無い。

でも将棋盤に向かえば指してしま将棋指しのように、戦うと勝ち筋が見えてしまって、やってるうちに勝ってしまうという、引っ込み思案の呂布みたいな所が戦車戦を面白くしてたんじゃん。

あれが戦車友達ってキャプテン翼みたいな主人公だったら、あそこまで面白くならなかったよ。

決勝戦までは行けるだろうとは思ってたけど、決勝戦で勝つかどうかは予想が分かれてハラハラしたよ。

勝っても負けてもドラマとして成立してたからな。

負けてもいいって展開でそれでも勝つから最終回満足度が半端なかったんだよ。

だっつーのに劇場版ときたら。

誰にもドラマがねーし、あの展開じゃ負けるわけないだろ。

そりゃ2期とか考えたらね、

キャラとか新戦車とかを大洗に追加しちゃったら、劇場版観てない人を置いてきぼりにしちゃうよなーとか考えて二の足を踏むのかもしれが、

結果的に「観ても観なくてもガルパン観が変わらん」なんて映画作っちゃ意味ないだろうが。

ジャンプ映画じゃあるまいし。

一本の映画成功するなら、世界観なんてどうだっていいだろうが。

パト2とか劇ナデとか見ろ。

作り手のドヤ顔見えまくりだろ。

それをやっちゃお終いだろって所にガンガン来るから、あれらが今でも語り草になるんだよ。

5年後にはガルパン劇場版なんて「そんなのもあったね」レベルだよ。

年末残念賞

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