2015-12-01

ふんぎりがつかない話

ここんところずっと体調が悪い……。

原因は分かっていて、新規デスマーチ案件プロジェクトマネージャーに抜擢されたからだ。

まだ入社して1年にもかかわらず、9月にそのマネージャーに「若手の大抜擢」

という名の押しつけをされ、その日のうちから毎日終電、土日返上で働いている。

体重がみるみる増加するのと反比例して

体調はひにひに減退していった。

おなかもゆるくなりここんところ下痢気味が続いている。

そんな日々の中、今朝、いつものように出社してトイレに行くと、

びっくりするように、もりもりと快便が出てきた。

まだ、わたしにもこんな力があったんだ!と喜ぶと同時に、

「あれ、あれれ、いつまでキミたち出続けるの!!」と焦りだした。

うちの事務所の入っているビルは築30年を超える年季のはいった昭和時代遺産で、

朝一番につかっている便器和式だ。

その便器に一の字を書くように、わたしの身体から排泄物が伸びていく。

「だめだっ、このままではオーバーランしてしまう!!」

わたしはかなり焦り、肛門に力をいれた。

「ぐっ、ぐぬぬぬぅ……」

思ったよりも硬いそれは、容易には切れ無い。

「はっ、はっ……」

しばらく身体をよじりながら下腹部に力をいれると、ちょっとだけはみ出した程度で被害はおさまった。

こんだけ見事な一本糞ってでるんだなぁ。

と関心すると同時に、事故にならずに本当によかった。

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