旅先での電車やバスの待ち時間、移動中にスマホをチェック。はてブアプリを開けばいつもの画面、いつものように新着記事をチェック。続いてスマートニュース、ブログのチェック。通勤時間と変わらない、いつものチェック。画面の中の日常を楽しむ。
一通り記事に目を通し、自分が世のトレンドをフォローしていることに充足感を感じ、ふと我にかえる。すると、画面の外では貴重な非日常が流れている。その瞬間、何てもったいないことをしてしまったんだ、と後悔する。
それから僕は、家にいるときや通勤時間以外で、スマホをいじりそうになってる自分に気がつくと、ポケットにしまい、わざと歩き回ったり、風景のなかに存在する見えていなかった何かを見つけようと、意識的に画面の外のリアルに目を向けたりするように気を付けている。
世の中、ネットの2次情報が充実しすぎてるせいで、自分の体験として得られる情報ってますます貴重になってるし、それに気づきにくくなっているのではないか。