自分も経験があるし、むしろその主催者側に立ったこともある人間だけど。まちづくりのセミナーや企画イベント自体は良いと思うよ。いろんな立場の人たちを巻き込んで、定期的にやっていくべきだとも思ってる。
いろんな人たちの目線から、地域の課題が掘り起こされて、それをどう解決していくかの意見を出し合い、実現できそうなものは実際に実現するように動く、というのが、こうしたセミナーの本質だと思っている。
初めて会った人たちなのに「今日からあなたたちは仲間です」とか「私たち最高!」みたいな雰囲気。
イベントの最初と最後に「チェックイン」といって意気込みとかを一言ずつ輪になって言ってみたり。
「原体験を自分に聞いてみて、それが本当にやりたいのか考えよう」とかメンタルトレーニングみたいな感じ。
いろんなまちづくり系のセミナーに参加したけど、こんなことは経験ないな~。どんな講師(ファシリ)がやってるのか分からないけど。でも、そんな講師にぶちあたったのであれば、あなたの怒りも分かる気がする。自分も次は参加しない。
その場で思いついたアイデアなんかが、他の人のアイデアと積み重なっていって、その場限りで盛り上がるのはよくある話なんだけど、参加者がアイデアを出しっぱなし、言いっぱなしで、「あー楽しかった」で終わってることが多いし、それじゃまったく意味がない。
まちづくりセミナーや企画イベントを盛り立てる側がやらなきゃいけないのは、場で出たアイデアを具現化して、最終的には参加者自らが実現・実行させることで、「自分たちがこの地域のまちづくりにきちんと参画しているんだ」という課題認識と行動を植え付けること。ここに、業種や立場、年齢や性別を超えた地域活性化(この言葉嫌い)やまちづくりの基礎がある。
だから、「それが本当にやりたいのか考えよう」とか言って、せっかくのアイデアをすべてぶち壊しにするような進行をする時点で、何か違うと俺は思うんだよね。