2015-02-28

昭和カフェ

昨日はオフだったので、

姫路地区で密かに人気を呼んでいる「昭和カフェ」に行った。

昭和カフェ」とはその名の通り、昭和愛する人たちのための喫茶店である

今のところ入店可能なのは昭和生まれ人間だけなので、

それほど流行ってはいない。若者たちの溜まり場にはなっていないからだ。

だが結構美味しいナポリタンスパゲッティが食べられるので、

私を含む昭和ファンのお気に入り場所となっている。


ここでは「昭和」の空気を徹底的に再現されることが求められる。

入店するにあたってはロッカーに、

平成になってからまれものは預けなければならない。

iPhone は論外として、ガラケーポケベルさえも使わせては貰えない。


使う紙幣夏目漱石福沢諭吉は使えない。

まり平成になってから刷られた紙幣や生まれ貨幣は使えないわけだ。

どうしても「昭和」の空気に浸りたい人たちはここで困ることになる。

一時期はそういった紙幣貨幣を法外な値段で取り引きするダフ屋

問題になったので、現在では店内で昭和時代紙幣貨幣を模した

チケットと一旦両替して使うという、やや面倒臭いシステムを採っている。

本当なら店長昭和時代の本物の紙幣貨幣を使って貰いたいのだけれど

盗んでいく不届き者が居るのだ。だからまあ、これはこれで仕方がない。


だがこれで終わりではない。昭和生まれのものしか使えないということは、

まり(数少ない例外を伴うが) CD ではなく

レコードしか流して貰えないし、

本も昭和時代に刷られた本しか持ち込めないということになる。

昨今の書籍消費税込みのものばかりだから

そういう本もロッカーに預けなければならない。

から近所の図書館ではそういった昭和生まれの本ばかり

貸し出されるし、古本屋も軒並み繁盛している。


私はそのあたりには抜かりがないので昭和時代貨幣紙幣を貯め込んでいる。

だって父親の蔵書を選んで、店内で古びた

大江健三郎小説などを読んでいる。

テーブルはもちろんインベーダーゲームプレイ出来る台が用意されている。

この店内で最近流行っているのはルービック・キューブだ。

私は興味がないのだけれど。


YMO戸川純の流れる店内で私は昨日も村上龍

限りなく透明に近いブルー』を読んで来た。

充実した一日だったと言えるだろう。

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