2015-01-15

昔のアニメを有難がる風潮は、昔の俳優演技力は素晴らしかったという風潮と同じ

昔の方が粗があったし、昔の俳優の方が目に見えて演技が棒だったけれど、

それを有難がる人っていうのは、昔の人越しのフィルターから補正が加って

実際にはそうでない事が、懐かしさと郷愁とが相俟って黄昏たくて素晴らしかったと言う。

筆者は未だに高倉健演技力が素晴らしかったとは思わないし、エヴァンゲリオン社会現象を巻き起こすほどのドラマ性の高いアニメだったとは考えていない。

それは、昔を知らないからだ。

昔を知っている人はその当時の感動を今も引き摺っている。

からこそ、未だに現在対象物に対して昔の比較相手を引き合いに批判している。

今を知り、昔を知らない人からすれば、昔の良かった事は古臭い考え方と批判する。

例えば、現在就職活動の現状と昔の終身雇用制度が成り立ってた何もかもが良かった時代を比べる事はナンセンスである

何故なら、今は当たり前のことが昔にはなく、逆もありきだからだ。

昔を知っている人なら、今の人は甘えてるとかゆとりとかって批判するけど、

今の人が昔の人を団塊世代からとか昔の方が融通が利いたからとかをよく耳にする。

当り前だけど当り前じゃない時代があって、それを現在の在り方に対する批判というのはよくある事だけど、

それは昔を知り今を知っているからこそできる事であり、片方しか知らない人が多いから有難味が分からないのである

最初に出した高倉健エヴァンゲリオンにしても昔を知っている人なら非常に楽しい話題だけど、そうじゃない人には当然意味が分からないし

そういったコミュニティに入れない事に内心苛立っている。

逆もまた然りだ。

昔のアニメを有難がる風潮は、昔を知り今を知らない人あるいは、今のアニメ否定する古い型の人間であるからだ。

昔の俳優演技力は素晴らしかったという風潮は、ジャニーズAKB48などのアイドル風情の演技力とかそういった人ばかりが現代ドラマに出まくってる事への反感である

実は両方とも同じである事に気付いていない。

昔の人には昔補正というフィルターが加っている事は前に述べたが、現代もさして変わらないのではないか。

アニメエヴァンゲリオンの後に涼宮ハルヒまどマギ等と言った社会現象に似た現象が巻き起こっているが、その規模はその時々によって異なる。

たまたまエヴァ時代就職氷河期だった事もあったし茶の間世代が多かったために大人も夕方アニメを見られる時代であったため、社会現象になり易かっただけである

今のアニメの旋風がその当時の規模に比べて少ないように感じられるのは当然である

同じく俳優演技力も昔も今も大して変わらない。

何度も言うようだが、これらの風潮は昔を知り今を知る人にしか判断できない、ということである

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