消化不良だし、え、あ、そうですか、という感じ。
全体的に雑というか、取ってつけた感が否めないことが多い。
~ウイルスが増えるとこまで よい
~主人公が駅に到達するまで それなりによい
何回か、伏線を張ったような表現が出てきたはずなのに、それらが全然回収されてないのがとても悲しい。
女子ふたりでお昼、友達二人を先生が送る、主人公と朱音の過去、警官を止める人、等々。
思わせぶりなこと書くなら回収しろよ!と思う。
さらに、意図的なmsrなのかもしれないけど、設定がブレてるというか曖昧なことが何箇所か。
例えば、主人公は定期的にカウンセリングを受けていたはずだけれども、増殖が起きるかどうかはウイルスの数によるんだから血液検査なりしないとわからないんでないの?
無理にひとつの病気にしないでもいい気がしないでもないんだけどなあ。
割と王道の展開だなーと思ったら、最後の最後で外してきたんだけど、それが逆効果。
・主人公は(定期的にカウンセリング受けてるけど)健康、ヒロインが病気持ち。
・ヒロインの病状が悪化して、主人公がヒロインに気持ちを伝えようとするんだけど拒絶。
・主人公へこたれるんだけど、友人に励まされて改めてアタック。
・ようやくヒロインが主人公の気持ちを受けいれて、「こんな私のこと受け止めてくれますか?」
ここまでは王道じゃん。
・主人公が「実は俺も病気持ちでいつ死んでもおかしくないんだ」
って展開が意味不明。
それまで、健常者と病気持ちっていう対比で事が進んできて、健常者が「ハンデも含めて受け止めてやんよ!」っていうのが美談なのに、「実は俺もハンデもちなんだけどいいかな?」って。
これまで辛い思いをしてきた病気持ちにさらに覚悟背負わせるのか。
ひどくないか。
それでいて、オチは王道と同じ、「俺はヒロインを待ち続けるぜ!」みたいな終わり方だからもにょもにょする。
タイトルもよく考えると、よくわかんない。