http://www.nicovideo.jp/watch/sm24833899
いや、どうなのさこれ……
「真夏の夜の淫夢」というゲイ向けのアダルトビデオを楽しんでいるコミュニティが、ネット上に存在する。
楽しんでいると言っても、別に彼ら自身がゲイというわけではない。
彼らが主に楽しんでいるのは、このアダルトビデオの中に挟まれる寸劇の、素人の役者たちのあまりに酷い演技や拙いシナリオなのだ。
実際、その寸劇の「大まじめにバカをやってる」感はすごくて、笑わずにはいられないような雰囲気があることは否定出来ない。
(でもこういうアダルトビデオの寸劇が笑っちゃうくらい酷い出来なのはヘテロセクシャル向けのAVだって同じだ)
彼らはこの「真夏の夜の淫夢」というAV内の台詞を頻繁に引用しながらネット上で会話をする。
そんな彼らの一連のノリに「なんかホモって笑える」「ホモって面白い」という蔑みの感情が入ってることは疑いようもないだろう。
それでもこのコミュニティがこれまで大きく問題にならなかったのは
「ホモセクシャルを笑い者にしてるんじゃなくて、このアダルトビデオの寸劇が面白いだけなんだよ!」
「別にホモだから面白いんじゃない。素人の演技やバカな台詞が面白いのだ」というわけだ。
それはどう考えても嘘なのだが、それでも建前として一応機能はしている。
これはだめだろう。どう考えても。
ネタ元になっている槇原敬之の「軒下のモンスター」という曲は、一聴すれば明らかなように、アーティスト自身のセクシャルマイノリティとしての苦悩を赤裸々に歌った歌だ
「俺達はホモが面白いと思っている」「ホモという下等な奴らが真面目に何かを主張しちゃってるの笑える」
という本音を何の建前もなく日の下にさらけ出しているということになるのだ。
何しろ、実際のホモセクシャルの人たちの切実なステートメントや心の叫びをバカにしているわけだからね。
そして、それが大きい批判も晒されることなく許されるのは、日本がそういう価値観が一般に許容される国であるということだ。
こんなコミュニティがネット上で一大勢力を築いている状況が海外に知れたら、中世ジャップランドと罵られてもなんの反論も出来ないんじゃないか?
国全体でホモセクシャル迫害してるロシアのこと悪く言えないんじゃないのか?
だって文化レベルであからさまな蔑視がまかり通ってるんだから。
これを読んで「こんなおふざけに大まじめになっちゃってバカじゃないの」と思ったなら、あなたの頭は大分麻痺しているので気をつけたほうがいい。
あとで身に覚えのないことで刺されても知らないよ。
他人の不幸が楽しいのは仕方ない、童貞馬鹿にするようなものだから悪いとも思わないだろ。ヘテロでも無様なやつは嘲笑される。
http://anond.hatelabo.jp/20141108222200 同性愛を笑うのは本質的なものなんだ。 男が、普通のおっさんを見てなんとも思わないだろ。 でもホモセクシュアルの人間は、それに対してなんらかの...
「日本には差別がないからゲイをネタにできる」という建前を振りかざして差別しているという二重構造だからややこしいんだよ。