説明するのに
東洋は「己の欲せざる所は、人に施す勿れ」(論語)というような消極的関与が理想なのに対し、
西洋は「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」(聖書)ような積極的関与が理想ということになっている
というのは、随分前からよく聞いたが、
西洋にもゴッフマンのいうような「儀礼的無関心」とかJ.S.ミルの「愚行権」という考察もあるし、
東洋にも、というかまさに論語自体にも「義を見てせざるは勇なきなり」というのもあるから、
そんな単純な話じゃないと思う。
いま学食で、いいオジサマたちが気持ちよさそうにものすごく主語の大きい話をしてて、それで、その話とは直接関係ないけど、上のようなことを考えた。
※まあ、内容的には似たような感じ。世の中を二分論で説明できれば苦労しないし、あなたの研究分野だってそんな単純なはずはないのだが、と思う。