2014-09-22

ある大企業の閉塞感。

特に業界は書かないが大企業で働いている。同僚の言葉とか自分の日々を振り返ると、あまりに閉塞感が強い。ダラダラと愚痴る。

この会社仕事には変化がなく、ジョブローテーションもほとんどない。役割の習熟が価値を生むため、多くの人は一つの役割を長い期間担っている。

大企業ゆえ役割は細分化され、機械的に業務が行われている。結果、幅広い経験ができず、多くの人は飼い殺し状態になっている。しかし、膨大な人数を抱え、それらを有効に使うやり方がそれしかない(のか思考停止してるのか分からないが)ので、ほとんどの部署は同様の施策をとっている。

幹部社員は何もしない。何をしているのかよく分からない。社員目標の達成状況を聞くだけだ。もし未達でも幹部社員は何の役にも立たない。頑張れと言うだけ。前年の実績に数%を上乗せした目標機械的に立て、その目標の達成状況を聞くだけのお仕事。それで彼らは1000万前後給料を受け取っている。

機械的に立てられた目標は既にギリギリ現場無視している。ギリギリながら現場を変えるために懸命に努力をしても、幹部社員目標だけしか見ない。彼らにとって過程価値はない。説明しても理解できないから意味がない。そういう仕事をしていた同僚は、毎年否定的評価を受けながら仕事改善に尽力し、機械的に上がっていく目標にたどり着いたタイミングで辞めた。神だと思うが、彼の努力は彼自身価値の向上には繋がらなかったらしく、苦労している。努力しても所詮限定された役割の中での成長であり、新しい場所では役に立たなかったらしい。でも開放感は感じているようだった。

この会社では努力価値がない。諦めが重視されている。改善たっぷりの質の低い仕事を量産し、半期ごとの機械的な目標に備える。幹部社員目標に無理があると判断し、低い目標が与えられたらそこがスタート地点。質の低い仕事計画的に少しずつ改善することで、目標の達成、楽な仕事、適度な評価を得られる。もちろん下げられた目標はどこかに転化されており、責任感の強い社員使い捨てられている。

とにかく向上の意思がない。先人の作った社会的信用とノウハウを使い潰す形で存続している。しかし、潰れる日はおそらくこない。需要がなくなる分野でもないから

アメリカトップ企業革新を続けている。あそことここの違いは人の流れだと思う。成果を目指して邁進するアメリカ企業。維持だけが価値のこの会社。こんな安定は幸せなのだろうか。悲しみはないが喜びもない。作り笑顔で酒を飲む日々に何の価値があるのだろうか。

幸せな悩みなのかもしれない。でも、こんな会社が金を吸い上げているこの国は、アメリカの富の一極集中となんら変わりがない気がする。でもどうしようもない。何が悪いのか分からないが、この国の社会システムの行き着いた先なのだろう。この会社は。

思いつくままに書いてたらドル円が109円になって金がまた増えて鬱が改善した。暇つぶし終了。

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