日光の強度も弱くなる。
脳内のセロトニンを増やしてくれるお日様が減って、鬱病患者には辛い季節がやって来る。
特に朝が辛い。
鬱病持ちは、朝・午前中に症状重い人が多い。
不眠症併発している人も少なくない。
早朝。外は暗い。
起きるには早すぎる。
でも、眠いたいのに眠れない。
おまけに、朝だから気分はどんよりとしている。
食欲はないけど、簡単な朝ごはんを無理して食べる。
信じられないほど重たく感じられるスーツに袖を通し、家を出る。外はまだ暗い。
今日も一日頑張ろうと、私はぼんやりとした頭で考えるのだけれど、駅員の声が嫌でも耳に入る。
冬、不眠、早朝、薄暗い空。
どんな人が飛び込んだのかな。
鬱患ってる人かな。なんでもない、健康な人かな。
そんなことを、春が来るまで何度も考えることになる。毎年。