2013-05-21

橋下徹被害者である

 橋下氏の慰安婦発言が泥沼化している。

 言えば言うほど深みにはまって行く様は、政治家としてというよりも、人間として根本的な所が間違っている証明のようにも見えるが、私はこう思う。

 彼は被害者である。 

● 慰安婦発言根本矛盾

 大元となった慰安婦発言の要点をここに書き出してみよう。

1 

 慰安婦実在した。

 それがどのような形態であれ、慰安婦存在自体は容認されてはならない。

 現在は。

2

 慰安婦というシステムではなかったとしても、現地の女性を活用して性的サービスを受けた例は他の国にもあった。

 アメリカ軍にもあった。

 当時は、世界中で、そうだった。

 だから日本だけ非難されるのはおかしい。

 もちろん、現在では許されざる事である

3

 ところで米軍兵の沖縄での性的暴行が続いている。

 性的欲求は、ビーチバレーで発散できるものではないので

 日本(現地)の

 風俗(性的サービス)を活用すればいい。

 

4 

 私は米軍司令官にそれを進言した。

 マスコミが悪意を持って自分の発言を歪めたと言う、インターネット中毒患者に良く見られる被害妄想を景気よくふるまっている橋下氏である

 彼の発言が正しく英訳されていたとしても、この破綻した思考と錯乱した行動と、それに気づかない精神状態では批判は避けられなかっただろう。

 むしろ全てが英訳されずに、一部が伝わった(彼の認識では、だが)からこそ、この程度で済んでいるのかもしれない。

 しかし、本気で自分の考えを説明したいのであれば、せっかくのツイッターで「可哀想な私」をまき散らしていないで

 自分の気に入る英訳をしてくれる翻訳者翻訳を依頼し(まさか仕事を頼むだけの金がないという事はないだろう)、気の済むまで発信すればいい。

 場合によったら世界中ネット以外で活躍されている論客との議論が白熱し、ネットテレビ番組で醸成されたセカイから抜け出し、一躍、世界的な政治リーダーとなれるかもしれない。

 いや、むしろ、そのように成長してくれる事を望む。

 もちろん、迂闊な発言は余計な火種の元であり、迂闊な人間性であればなおさら

 それゆえに政治家失言に注意するのだが、彼の場合、もはや今更だ。

■ 橋下徹氏の風俗

 彼の風俗観にはエロゲーのやり過ぎやハーレムライトノベルの読み過ぎを疑いたくなるのだが

 彼によれば、日本には色々な風俗があって法的にOKだから大丈夫、との事である

 「軍人風俗をあてがう」という考え方自体が、上にあげたように自分自身の論理から破綻を含んでいるのはもちろんであり

 戦後日本進駐軍軍人のために、募集した素人日本人女性提供した慰安所RAA」は、まさにそういう発想で作られたものである

  (テリー伊藤が間違った発言をしていたようだが、この「RAA」は日本政府が自発的に作ったものである

  わずかな期間でGHQによって廃止された。前時代的だと批判されたのはそういう事である

  「日本女性を守るために」という点まで同じである)

 それ自体は、まぁ、置いておくとしよう。

 きっとテレビ出演時から風俗通いして金払いがよくてモテたので

 全ての風俗嬢が「喜んで」セックスワーカーや接客業をしていると思い込んでいるのだろう

 というのは、風俗好きな私の憶測だが、それも、置いておくとしよう。

 置いておく項目が増えすぎて収拾がつかなくなるので、まとめて置いておくが

 要するに、いろいろと奇怪で話を聞けば聞くほど、考えが気持ち悪い。

 OK、とりあえずは好意的に考えて、橋下氏は「本番がなければ性的サービスにあたらない」と考えているのだとしよう。

 そう考えると、いろいろとおかし論理矛盾の幾らかは、なんとなくは消化できるし

 ワルぶっていて性的な要求を女性にいろいろさせる事に不自由しなかった人間であれば、そう考える傾向があっても不思議ではない。

 (そこが警戒される理由ではないかと言うのは、置いておくリストの中に放り込もう)

 私は彼に問いたい。

「一体、どこまでならOKなのか?」

 どこまで、というのはもちろん、ゴール地点を挿入に設定した時の「どこまで」である

 分かり易いよう、ひとつ具体的なコースを提示してみるので、答えてみて欲しい。

 【スタート

 ビデオボックス

   ↓

 オナクラ

   ↓

 ピンサロ

   ↓

 ヘルス

   ↓

 【ゴール】

 ソープ

 彼は元弁護士らしく、「国内法の定める範囲内」と答えるかもしれない。

 要するに風俗営業許可を得ている店ならなんでもいい、と。

 内気で非モテプロムの相手もいなかったようなアメリカ軍人であれば夢のような話だ。

 だが、それはビーチバレー程度で性欲は解消できないという自らの認識との矛盾をはらんでいる。

 男性として言わせてもらえば

 少なくともヘルスまではOKにしないとスッキリするどころか

 却って悶々としてしま性犯罪が増えそうである。    

 最も、アメリカまで出向いて優秀な日本風俗を売り込んでくるというのなら、話は別だ。

 せっかくアメリカに行くのだから例の報道官にも、司令官にするものと同じ進言をすればいいのだ。

 直接会って話をすれば、「誤解」も解けるかもしれないし、彼の主張も聞き入られるかもしれない。

 成功したらクールジャパンの品目に風俗を加えれば、一石二鳥である

 彼が自分を支持したと主張する「アラブメディア」というものが実はAFPだったり、別に支持してはいなかったりした事は、もう見て見ぬフリをしてあげよう。

 ツイッターばっかりやってる人間にはよくあるミスだ。

 煽動や問題のすり替えを頻繁に行うが、これもネットばっかりやってる人間にはよくある事である

 彼はネット中毒なのだろうか。

 あるいはゲーム脳

 現実と虚構の区別がついていないようにも見える。

 世代の特徴でもある、万能感とアメリカへのコンプレックスに蝕まれているのは確かだろう。

 中二病

 おそらくはそれら全てに罹患しており、そういう物に蝕まれてボロボロになっている人たちの象徴が橋下徹という人間なのだ

 彼は被害者である

 彼の世代に浸透していた、コンプレックスを基底とした日本サブカルチャー的な価値観受験勉強としての教育への反感、インターネットという居場所、そういう欺瞞によって作り出された「可哀想な人間」なのである

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