2013-05-13

今風の洗練された雰囲気

今風の洗練された雰囲気とは何だろうか。

引っ越して、久しぶりに一人暮らしとなった。一人になったことよりも、前より狭い部屋に移りリセットできる印象が大きい。

そこで、シンプルだけどセンスの良い「今風の洗練された雰囲気」を目指している。この漠然としたものの正体は何だろうか、と考えてみた。

例えば、Apple製品デザイン海外サッカー雰囲気Wired Visionのようなイメージ。都会的と標章したく無いが、野暮ったくないもの

Appleから想起して、金属ガラスがその本質というわけではないだろう。Jobsの加工への拘りが金属の次にガラスに移った、いわばマイブームを反映したものから。彼が生きていれば、今はカーボン繊維や生体材料かもしれない。

シンプルだけど、寂しくない。つまり、「間」を考えてデザインされているのだろうか。今風のデザインとして、フォントを見直す作業がある。字間に注意するとか。ちょっと前のアイコンは、シンプルにした上で無駄に反射させるというもの。(無駄にというのは、光源とか必要性に気が使われていないから、深い意味はない)でも、確かにそれらは「今風の洗練された雰囲気」がある。いや、付随体験に引っ張られていることも否定はできないけれど。

シリコンバレーヒッピー文化に、侘び寂びが取り入れられていったことを気に留めると、「無いことに注意する」というのは流れの着地点としてあり得る。

IT企業の新オフィスです、みたいな記事を見ると、「変わったものが1つだけある」ことに気付く。基本的にモノが少なくて、片付いている。ユニークなのは椅子だけ、壁だけみたいなのが多い。それで、数ヶ月後くらいの写真で、ものが増えているとどこか普通雑然さが増している。

別にモデルルームと生活感ということは結論では無いと思う。ただ、掃除が行き届いている。常に綺麗というのはある。この辺は、5Sとか王道的な職場空間の発展のようなものが、きちんと含められているのだろう。

快適さがある。快適さとは、動きを妨げるものが無い他に、空間の要素として何があるだろうか。温度、湿度、風、匂いが最適だと上質だなと感じる。雨の日にホテルに入って、気持ち良いと感じるか、そうか雨だよなと蒸し暑さに顔をしかめるかは違う。この辺は、人に依る。だが、スタバ日本出店時に香りのために禁煙と話題になったことを考えると、空間の要素に匂いがあり、「○○ぽい」に影響しているのは確かだと思う。(香油は売り方が上手いだけだと思う)

要するに、「ものが無い場所が最適の空間」だろうか。デザインより、もう少し身近に気が使われているイメージとして。つまるところ、ものの有る無しに関わらず上質という感じ。女性に対する羨望の矛先が、太っている→痩せている→健康的と文化的に変わってきた流れに似せて。

ここまで考えて、「2クリックでたどり着く」みたいなUIデザインは、実は身近なもので、(SEではないが)仕事生活へどんどん取り入れるべきものなのかと変に腑に落ちた。

東京は思ったより緑が多い。ただし、山なんかとは逆に存在する。緑の中に轍があり道の端っこに石があるのではなく、石の間に緑がある。だけど、最近は冷たさは感じない。管理されている安心感というより、考えられている嬉しさを感じているかな。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん