2013-03-18

働く

この春から、働くことになる。

怖くて怖くてどうしようもない。

どうしても「一度でもドロップアウトしたら、もう社会復帰はできない」という気がしてしまうからだ。

そうじゃないことは知っている。何人もの人が社会復帰しているのも知っている。

しかし「仕事がなくなる」「社会に属していない」という恐怖は、浪人留年、退学に対する恐怖よりも凄まじい。

中学までは義務教育だし、高校も大学も入り直せる、やり直せる、単純な偏差値という物差しで何度だって勝負できる。


けれど、就職活動は壮絶だった。

なにを評価されているのか分からない恐怖。

なにを評価されなかったかからない恐怖。

ある人から指摘された「長所」が、ある人からは「短所」と指摘される。

人の見方なんて千差万別なのに、バカ売れするマニュアル本。

結局、思い通りにいかない就活生。しかし、模擬面接の練習に行くことは欠かさない。新しい本を買うことを止めない。

だって、どこを評価されているのか分からない、せめて、「ここが評価されているんだ」と思い込んでおかないと、不安で仕方がないからだ。


話が逸れたけど、それぐらいに就職活動は壮絶で、自分が何者なのかも分からないような、とにかく「仕事がない恐怖」「社会に一生属することのできない恐怖」と対峙する時間だった。

もう、こんなもの味わいたくない。

今度は、その「職を失う恐怖」とずっと対峙しながら働き続けなくてはいけないのか。

自分が望んだ就職先ではあるが、人間関係までどうなるかは分からない。

そこで上手くいかなかったらどうしよう、とか、考えてしまう。

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