2013-03-06

http://anond.hatelabo.jp/20130306014237

梅田望夫の「ウェブ進化論」で羽生善治が語る学習高速道路論でも似たようなことが書いてある。

ITインターネット進化によって将棋世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。

でも高速道路を走り抜けた先では大渋滞が起きています

将棋格ゲーインターネットという情報高速道路によって、多くのプレイヤーが便利で効率が良く強い戦法を習得し、ワンパターン化が加速した。

多くのプレイヤーが一気に強くなって大渋滞になったが、他人と同じことしていても大渋滞を抜け出せない。

からこそ、その渋滞を抜けだ出した本当に実力のある強いプレイヤーが注目され、今の格ゲーは史上最高におもしろ時代になってきていると思う。


ウメハラの「勝ち続ける意志力」でもこう書かれている。

ここまでインターネットが普及すると、誰でも知っていることが多くなる。

例えば、このやり方が相当強い、それを知らない人にはだいたい勝てるといった戦い方もかなりの量流布している。

ある格闘ゲームのあるキャラクターけが使える便利な技があるとする。

すごく性能が良くて、それを使えば強いのは誰の目にも明らかといった技だ。

すると、みんなその技を使いたがる。そして、みんな同じプレイになる。

それでは10の強さは手にできるが、そこが行き止まりだ(10とは一般的な努力で到達できる最高点ということだ)。

時間がかかっても、バカにされても11,12,13の強さを目指す。

誰にでもできる戦法は選ばないし、それによる不利を苦とも思わない。

遠回りすることでしか手に入れることのできない強さがあると信じているからだ。

ウメハラのようにストイックに上を目指すのは常人では無理なので、とりあえず、便利で効率が良くて強い戦法を使う人の真似をしてみるといい。

そういったいわゆる格ゲーセオリーを完全に習得できたとしても、それでも勝てない相手がいつか必ず現れる。

その相手との自分の差は一体何なのかと考えることができるようになると一気におもしろくなるはずだし、たとえ全くプレイできなくてもセオリーさえ知っていれば、将棋プロスポーツ試合観戦と同じように、上手い他人の試合を見るだけでも楽しめると思う。

記事への反応 -
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    • 昔FF11やってた頃、効率ばかり追い求めてて色んな現象がワンパターン化しててそれ以外は認めない、みたいな空気だったなぁっていうのを思い出した。 あるジョブのサポジョブはこれか...

    • なんだろうな、共感はするんだけど 人間と対戦したり記録を競ったりする以上攻略サイトに書いてある程度のことすらできない、わからないってのは ある意味スタートラインにすら立て...

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