2012-08-09

建設業下請け)の馬鹿らしさ

ずっと建設業に携わってきた

それこそ、民間の20万円くらいの工事から

千万円のゼネコン工事まで

公共工事、民間工事元請けも数えきれないほどやってきたし、

下請け工事も数えきれないほどやってきた

まぁ、会社の規模は超零細だったけど

さて、何が馬鹿らしいかって?

俺の年代だと、社会に出た頃は丁度バブルが弾けた頃だったけど

まだバブルの余韻があって、会社は儲かっていた

機械車両バンバン揃え、しょっちゅうメーカーが営業に来ていた

毎年、社員旅行海外旅行だったし、

飲みに行って自分から金を払ったことは無かったな

んで、バブル崩壊の波が押し寄せてくる

元請けは次々と倒れ、あっという間に2500万近い金が未収となった

社長は金策に追われ、銀行から金を借りることになる

これが事の発端

それから景気は一段と悪くなり、仕事量、単価共に下落の一途をたどる

売上も極端なカーブを描いて右肩下がりになった

それから姉歯事件、リーマンショック等も重なり、

民間の工事がパタリと止まった

頼みの公共工事も単価の下落と、叩き合いで、殆ど利益は出ない状態だった

最初借金から数年の間にも、元請け倒産が度々あり、

その度に借金は増えていった

政権民主党に変わると、公共工事自体が減っていく事になる

そうしてバブル崩壊から20年間、儲からない工事借金

のたうちまわった挙句、我社は廃業することになった

鉄筋1本、ベニヤ1枚を現場ケチり、

従業員には工期を詰めろと尻を叩き、

熱い日も寒い日も、風の日も雪の日も、一生懸命に物を作って

やっとお客さんや元請けから代金を頂き、

雀の涙ほどの利益を重ねて、少しは楽になったかと思うと、元請け倒産したりして

数百万円の金が無くなっていく

それでも諦めずに、続けて見ても、やっぱり楽になった頃に元請け倒産などで

代金の回収不能になる

その度に足りない金を借金に頼り、益々経営は苦しくなる

そんな借金は、ミラクルでも起きない限り、返せるはずがないのだ

あー、馬鹿らしいったらありゃしない

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