家入一真さんの例の件で願うことなど
隊長が白い。驚きの白さ。最近は白い隊長を見る機会が増えてきたような気がします。
もう一点だけ勝手ながら重要な点を付け加えさせてもらいたいです。ちょっと悲しい話です。
親を亡くした子供への支援は昔から行われてきて、最も早くそのノウハウが蓄積されたのはイギリスなわけですが、昔々それも第一次世界大戦とかその頃はいわゆる足長おじさんが直接子供に接して支援した頃がありました。ジーンウェブスターが1910年代に発表して大ブームを巻き起こした小説「あしながおじさん」は当時最も社会的に成熟していたイギリスの資産家の間で流行の兆しを見せていた私財による学童支援を参考に書かれたと言われています。
さて、現在では支援者が直接子供に接して支援することは(少なくとも先進国の間では)ほどんど無くなりました。なぜでしょうか。
ハラスメント、それも性的なハラスメントの問題があるからです。
つまり足長おじさんという立場を利用して、資産家が幼い子供の体を弄ぶような状況が常態化してしまった時代があったのです。今も昔も成熟した性ならばお金で買う事は(ある程度)認められていますが、未成熟な性はお金をいくら出しても手に入れる事はできません。それは絶対に許されない事です。
しかし足長おじさんという名目で資産家にとってみればタダみたいなお金でそれを手に入れることが出来てしまったわけです。それを回避する為に「支援者と被支援者の間にはワンクッション置くべき」という今では当たり前の事が議論されるきっかけとなった経緯があります。これはあまり知られていない問題のような気がします。
金銭で人を支援するという行為にはその被支援者が大人であれ子供であれ、どうしてもハラスメントの問題がつきまといます。だからこそ難しい問題なのです。最近ネットで盛んに議論されている学費支援サービスでも、既に様々なハラスメントが被支援者の肩にのしかかっているとは思いませんか?彼女がそれに耐えられるかどうか、もし耐えきれずに何らかの取り返しのつかない事態になってしまった場合に、今回の件を主導しているグループは責任が取れるのかどうか。僕にはそうは思えない。人間の一生に対して責任を負いますというような意思は見られない。だからこそ危ういのです。
家入さん界隈特有の「面白ければいい、目新しければいい、古臭い考えに価値無し、バイタリティ万歳」という考えでハンドリングできるほどに軽々しい問題では無いということだけはわかって欲しいです。
家入さんがどこの誰なのかすら知らん横だけど、 あしながおじさんのヒロインは大学生であって子供じゃないんだが