今、ジェイムズ・P・ホーガンの<巨人>シリーズを読んでいる。
「星を継ぐもの」を読み終え「ガニメデの優しい巨人」の半ばまできている。
「星を継ぐもの」はおもしろかった。SFの謎解きは好きだ。
プロローグからエピローグまで楽しめた。
SFとしても、物語としても、情報の出し方、書き方がうまいと思う。
それにしてもである。
70年代後半のアメリカは面白いのかもしれない。
長い戦争は終わったものの、まだ記憶に新しい暗い過去であり、
一方で、停滞はしているものの、既に人類は月へ到達しており、
また、コンピューターは新たな可能性を秘めている。
戦争を克服し宇宙へと羽ばたく明るい未来は、アメリカ、もしくは著者の希望なのか願望なのか。
しかし、我々は戦争をなくせず、そして重力井戸の深さと世界の複雑さを実感している。
あと15年、我々に希望の未来が来るだろうか。
Permalink | 記事への反応(0) | 00:08
ツイートシェア