2011-08-07

なかなか目標達成できない人へ(自分含む)

ブログに書いたんだけど、誰も辿りつかないと思うので、ここに転載

この記事は、目標が達成のために毎日もがき苦しんでいる自分に向けて書いたものだ。あなたが同じように目標達成に苦しんでいるなら、いくらか役にたつかもしれない。

突き抜けている男、坂口恭平

この記事(新政府の初代内閣総理大臣は建築家!?──坂口恭平)を読んで思った。

突き抜けている人の共通項は「オレのやるべきことはこれだ!」と良い意味で盲進し、そして盲信し続けられる人だ。

上の記事で紹介されている坂口恭平さんは、ホームレス住まい(つまり段ボールハウス)の写真集を出し、現在は「新政府」の総理である新政府坂口さん自身が自分勝手に作ったものだ。間違いなくヘンな人であり、突き抜けてる。

坂口氏は言う。

でもホームレスたちは自分材料を集め、最適なサイズを見極め、住まいを作り上げていく。(中略) そんな姿にものすごく興奮したんです

ホームレス住まいに興奮するという感性はもちろん素晴らしいが、そこから「オレはホームレス住まいを撮りまくるんだ」という行動に結びつき、結果として「写真集を出す」にいたるまでその行動が持続するのがすごい。普通なら、「ホームレス住まいはすごい!」と思っても、「写真集を出す」という結果に結実しない。

目標達成できない人」に足りないのは

まり、「目標達成できない人」に共通して足りないのは以下の2点ということになる。

  1. あることを盲信し、その盲信に行動が伴うこと
  2. その行動が結果に結びつくまで持続すること

この2つの中で特に難しいのは後者ではないだろうか。何かを始めることは比較的簡単だ。「よし、毎日英語勉強しよう」「週に3回ウォーキングをしよう」と。しかし、それが続かないのが人間というものだ。

継続するのは本当に難しい

有名な自己啓発書にこんなことが書いてあった。

私が成功したのは、成功するまであきらめなかったかです

この命題は、論理的には当たり前のことを言っているだけだ。が、妙に心に響く言葉である。それは、多くの人にとって、持続することがいかに難しいか物語っているからだろう。

「3日坊主」というくらいで、続けることは本当に難しい。「毎日○○をやる!」と決めて、それが半年間でも続いたことがいったいいくつあるだろう。半年でも続いたら成功としたとき、その成功率はいったいどれだけになるだろう。「ウォーキングをする」「10分英語ニュースを聞く」という、原理的には誰にでもできる簡単な行動であっても、それすら続かない。

「うまくいくまでやめない」という脅威の粘りを発揮するには

私も多くの人と同様に「継続性のない」人間に分類される。粘り強さの無さが目標達成の上で最も大きい障害のひとつだ。この障害がいかに大きいかを自覚して以来、何かを継続している人に「継続するために最も大切なことは何か?」と聞くようにしている。

その答えは千差万別だが、整理すると、以下の2点に集約できる。

  1. 始める前にビジョンを持つこと
  2. 続けることのインセンティブ継続的に存在すること

まずビジョンだ。継続している人は、それをスタートしたときに、(無意識的にせよ)以下のことが明確にイメージできていることがほとんどのようだ。

  • ゴールは何か?
  • ゴールを達成するための日々の行動は何か?
  • ゴール達成の中間ポイントマイルストーン)の指標は何か?
  • そのゴールを達成するメリットは何か?どんな良いこと待っているのか?

ゴール、メリット、日々の活動は継続できない人も意識しているだろう。だが、本当の意味で「ビジョン化」できているだろうか?ビジョンというのはビジュアルという言葉からわかるとおり視覚からきている言葉だ。であるからには実際の映像としてイメージアップできていなければならない。

東大合格!」と紙に書いて貼るのはいいが、自分東大合格したところが映像化されていなければならない。どこでどのような勉強を誰とどのくらいしているか、というイメージ視覚化されていなければならない。

※これはデザイン思考の日本第一人者である奥出直人教授から学んだことだ。デザイン思考でも、ビジョンを構築する際に、言葉ではなくモノとしてイメージされていなければならないという。

そして、継続できない人の多くがそもそも意識していないのは3番目(マイルストーン存在)ではないだろうか?TOEIC900点というゴールに対して、700点、800点というサブゴールをいつ達成するかということを明確化しておくのは継続するためにとても大切なことだ。

サブゴールを立てることがインセンティブにつながる

そして、実はサブゴールを立てることこそが、上記の2(続けることのインセンティブ継続的に存在すること)に直結するのだ。

このことは、どうも心の性質と関係があるようだ。人間は、「達成した!」という感覚そのものが大きなインセンティブになる生き物らしい。

「この製品デファクトスタンダードにする」という目標を立てるのはいいが、その目標に対する目の前の目標を立てることが継続の秘訣というわけだ。「プロトタイプを完成させる」「○○さんに高評価をもらうまで洗練させる」「1社に採用してもらう」「年末までに○○万円会社の口座にある」といったサブゴールを立てておこう。そしてサブゴールが達成されるごとに自分を褒めよう。いや、褒めることすら不要かもしれない。人間にとって「達成」そのものが実に大きなご褒美なのだから

はい本質的重要なのは良いゴールを立てること

はいえ、である。サブゴールを立てることは、いわば「テクニック」だ。そのテクニック継続

成功したとしても、ゴールがあなた幸せにつながってはじめてその継続意味を持つ。

良いゴールを立てるにはどうしたらよいか、これはまた別の記事で考えてみたい。

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