2011-06-15

深夜、ロードサイトドンキにて見た光景

店舗前にいつも積んである商品を物色している夫婦がいた。

20代後半から30代前半くらいか

男はスェットのウェストゴムパンツ

女は中途半端ブリーチしたプリン頭のセミロング。

ベビーカー子供を乗せていた。

「こんな深夜に家族打ち揃ってお買い物ですか」と

チラリと子供に目をやって、凍り付いた。

子供の鼻に透明なチューブ差し込んであるのだ。

チューブは外れないように何カ所か顔にテープで固定されており、

生命維持に必須な装置のように見受けられた。

4~5才くらいの子供は、顎を突き出して顔を赤く染め

酸素を求めるように喘ぎ続けていた。

苦しみに耐えかねてか、足を引き攣らせるように動かしている。

ピンと反り返って微動だにしない爪先が、

訴えたい欲求がどれほど体内に溜まっているかを、表しているような気がした。

虐待とまでは言わないが、

夫婦には夫婦なりの事情もあるのだろうが、

それにしても、あの買い物、

人間にあんな苦悶の表情を浮かべさせてまで、あの時間帯に

行わなければならないものだったとは思えなかった。

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