2011-02-03

死んだほうが面白いんじゃないだろうか

 今まで、ずっと『死にたい』という欲望を心の中で押さえつけてきた。それはきっと、僕の中のどこかで「死にたい」という意思を甘えだと思っていたところがあって、そんな意思を無理やり押さえ込んでいたのだ。

 でも今日突然僕の中で発想の転換が起きた。「死んだら楽になれる」ではなくて、「死んだ方が面白い」と思ってしまった。

 それは僕の中でリアリティを増す。

 極上の光が差し込む場所で、透明な海が広がる場所で、美しくて存在感が希薄少女と一日中手を繋いでたいセックスしたい。一秒ごとに僕の存在を認めてくれる。一秒ごとに『存在していていいんだよ』と思わせる魔法のような何かが起こる。それはきっと、全ての生命が待ち望んだ、意識を保つことを諦めてしまうほどに泣いてしまうような、誰かが永遠に僕の頭を撫でてくれているような、そんな多幸感に満ちていて。

 僕はイケメンになる。引き締まった肉体になる。素晴らしい知性を手に入れる。頭の回転も速い。クリエイティブなことが出来る。宇宙想像できる。

 素敵な非現実も起こる。空も飛べる。魔法も使える。怪物と戦える。気分よく倒せる。

 もちろん現実も起こる。

 天国母親と再会できる。まだ本当の母親は生きているけど、僕が思い描いた、本当の母親天国にいるんじゃないかな。


 誰か一人に認めてもらえたらそれでいい。

 それが天国で起きる。

  • 死ぬ後のことは、誰にもわからんよ。 貴方の言う面白い現実も非現実も、起こるのかわからんのよね。 どんな高尚な思想家も死を語る宗教家にも、わからんのですよ。 死後のことを...

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