2010-06-13

http://anond.hatelabo.jp/20100613082334

共有地の悲劇」路線での日本の損失を高く見積もれば、日本が率先するほうが日本にとって合理的ではないかと

最終的に他国がついてくればそのとおりです。もし誰もついてこなければ「共有地の悲劇」での損はほとんど減らず、なおかつ産業競争力減少の損も被るわけです。

米中あたりの動きを待ってから動いた場合(あるいは結局誰も動かなかった場合)でも、他国以上の「共有地の悲劇」損を被るかもしれませんが、それは「率先したけど駄目だった」場合とほぼ同じ損でしかありません。産業競争力減少分の損は避けられるわけです。

日本が率先すれば他国もついてくる(悲劇回避の動きを早められる)という確証があれば別ですが、そうでないなら、あえて産業競争力減少分のリスクを取る意味があるのでしょうか?

結局の所「共有地の悲劇」で被る損害額が他国より大きかろうが、少なかろうが、「日本一国の国益のため」「経済的な利益重要視」する限り、率先は損なのです。「共有地の悲劇」を回避できればそれにこしたことはありませんが、それを実現する方法は「全世界的な合意」以外に無いのです。他国を説得できる環境が整う前に日本が率先して炭素税的な政策を実施するのはハイリスク・ローリターンすぎると思います。

記事への反応 -
  • 日本も米中に次ぐ消費国なんだから、重要プレイヤーだと思うんだけどなあ 米中と違って自国で生産できないからリスクはでかいと思うし

    • 重要プレイヤーだからと言って、率先するメリットは経済的にはないよね。 重要プレイヤーである一国が頑張っても、せいぜい(例えば石油なんかの)エネルギー枯渇を数年を伸ばす程...

      • 消費量多いのに生産ができない日本が訴えないで、どの国が訴えるの? 共有地の悲劇で損失がでかいのは日本じゃないの? 米中が率先してやるわけないでしょ? と思うのですがどうで...

        • 「自分たちが経済面で損しても、エコを掲げて理想の方向に世界が変わるよう訴えていく」 ならおかしな主張だとは思いませんよ。ただそれをするなら損は覚悟しようね、という話です...

          • 「共有地の悲劇」路線での日本の損失を高く見積もれば、日本が率先するほうが日本にとって合理的ではないかと 実際どれぐらいの損失がでるか/でないかはわからないわけだし

            • 「共有地の悲劇」路線での日本の損失を高く見積もれば、日本が率先するほうが日本にとって合理的ではないかと 最終的に他国がついてくればそのとおりです。もし誰もついてこなけれ...

              • まあむしろ来るべき共有地の悲劇に向けて対策をとっておこうっていう方向性のほうが現実的だとは思う

                • そういうことです。 「資源枯渇をなんとかしよう!」を目標とした場合に、その手段として「資源節約社会を!」をメインとして国際社会に率先して採用するのは、一見筋が通っている...

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