2010-06-12

http://anond.hatelabo.jp/20100612101811

コストテレビ局検査受ける本人が負担するなら別にいいんじゃないの?っつー気がするが。

コストお金だけではなく、スクリーニングで陽性と指摘されたことによる心理的不安や、精密検査のための不愉快検査や、過剰診断による不必要な手術を含みます。

死ななきゃ良いって訳じゃないしねえ。

その通りです。米国予防サービス委員会は、検診群で乳がん死亡率の低下があるにもかかわらず、40歳代のマンモグラフィーによる乳がん検診は「推奨せず」としてます。まさしく、「死ななきゃ良いって訳じゃない」のです。40歳代のマンモグラフィーによる乳がん検診については、専門家の間でも賛否両論ですが、20~30代のスクリーニング検診を推奨している専門家は私の知る限りはいません。

真の陽性者が少ない集団をスクリーニングして癌死を減らそうとすることは、金銭的以外のコストも多くかかります。例えばの話、スクリーニングで癌死を減らせるとして、20歳代の乳癌を1人を減らすために、1万人を検査して、100人に不安と余分な精密検査の負担を負わせ、10人が針生検され、1人に不要な乳房切除術が行われるとしましょう。これを無条件に善しとするのは、「死ななきゃ良い」と考える人だけです。20代の女性が胸がなくなるのは心理的負担が違うのでしょう?

増田さんは、癌検診の問題について不勉強であるようにお見受けしますが、にもかかわらず、「理系専門家の議論は欠けている部分があるように思う」といった発言は、いささか勇み足ではないでしょうか。多くの専門家がこの問題について議論していますが、その全ての専門家が見落としている部分を見つけるほど増田さんが賢いなら別ですが。ちなみに、専門でないのでよく知らないのですが、乳癌放射線治療で髪が抜けたりするんでしょうか?まさか、賢い増田さんは、「放射線治療なんだから髪が抜けるはず」という杜撰な素人の思い込みで発言していたりしませんよね?

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