2010-02-05

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日本辺境論の格好の論証となる面白い本が出ている。現役ビジネスマンが書いたずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか (ディスカヴァー携書)である。この本では「日本勢が大勝利したとたんルールが変えられて勝てなくなった」という事例が具体的に検証してあるのであるが、少なくともスポーツにおいてはルールの変更にはそれなりの理屈と理由があり、「日本狙い撃ち」と主張するのは無理があるという結果であった。

にもかかわらず、我々が「ずるい!」と感じてしまうのは、端的に言って「ルール作りに参加していない」からである。意見を言う機会もなく、結果だけを知らされるから、唐突かつ理不尽に感じてしまうのだ。だが、「ルール作りの場」から排除されているかというと現実はそうでもない。単に参加していないだけなのである。そもそも「ルール作りに参加できると思っていない」から「参加する努力をしない」、したがって参加できない。これこそ、「ルールを作る」という「中心性」は我がことにあらずという「辺境性」そのものではないか。

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