マラソンの男子世界記録は2008年9月28日にエチオピアの国民的英雄ハイレ・ゲブレセラシェ選手がベルリンマラソンで出した2時間03分59秒
一方、日本人の男子世界記録は2002年10月13日に高岡寿成選手がシカゴマラソンで記録した2時間06分16秒。世界の記録10傑にも入っていない。
世界記録と日本記録のの差は2分17秒。距離に直すと約700m。この差を埋める事は非常に難しいと思われる。しかし、方法が無いわけではない。
1kmあたりの記録にするとハイレ・ゲブレセラシェ選手が2分56秒。高岡寿成選手が2分59秒。その差は3秒。1000m走で3秒縮める事ができれば、日本人は世界と互す事ができる。逆に言うと僅か3秒の差が42.195kmの間で絶望的な差に広がる。
人生も一緒なんだと思う。努力している人間と努力していない人間の差は1日や1ヶ月と言った短いスパンであれば、ほんの僅かな差に過ぎない。それが積み重なって、やがて取り返しのつかない差になる。
マラソンでトラックに入って残った気力を振り絞って猛ダッシュをしても間に合わないことが多い。日々怠り無く努力しないとラストスパートは意味が無い。
マラソンの世界記録と日本記録の差は努力の差でなく、神様から授かってきた才能の差かもしれない。でも生活するうえで発生する自分と周りの差は才能ではない。