この限界に達している国家と、数%の高金利で国債を発行できるだけの健全な財政を維持し、十分な担保価値のある地下資源を持っている国家との差を、考えなければならない。
バランスシートを拡大しまくってるアメリカイギリスと日本の大きな差はそれらの国と違って日本は対外純債権国で経常黒字な事。外国から借りてるより外国に貸してるほうが多い上にそれが増え続けてるんだから担保価値としては十分。
日本の場合、国と地方が抱えている財政赤字は合計で1000兆円を超えている。国税は直接・間接を全部合わせて約40兆円である。つまり、国債の平均金利が4%上昇したら、税収が利払いだけで消滅する事になる。3年で平均値が4%上昇するには12%、5年で平均値が4%上昇するには8%まで金利が上がらなければならないが、そういう危険性がいつ実現してもおかしくない状態にある。
1000兆といっても政府系が持ってる分もあるので4%上がった分と同額の政府外への支払いが増えるわけではない。たとえば日銀や年金積立金や特殊法人の基金が保有してる分の国債は利率が上がればその分政府の利息収入も増えることになる。それに利息収入からも税金は取られているのでその分税収は増える。名目金利0でデフレなら実質金利で資産増えてるのに税金は取れないが名目利子が上がれば取れるようになる。
[2009.11.6] 日本以外の中央銀行はみんな紙幣を刷っていて、中央銀行の資産はとんでもない比率で伸びている。日本だけが財政規律を唱え、日銀の資産を増やさないでいるのは異常である...
この限界に達している国家と、数%の高金利で国債を発行できるだけの健全な財政を維持し、十分な担保価値のある地下資源を持っている国家との差を、考えなければならない。 バラ...
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