2009-07-09

間違った努力をしてきた結果が、日本製造業の現状である。

湿度が高い。

窓を開けていたら、湿気が多くて、CRTフォーカスが緩んでいた。温まるまで何をやってもピントが合わないので、20分ほど、放置しなければならない。

コイルが湿気によって正常な値を出力しなくなるのが原因だと思われる。

毎年、この時期になる。ゲームDVD再生する為のテレビは、同じ環境においてあっても湿気の影響を受けないので、おそらく、家電PC用とでは、製造基準が違うのであろう。

コイルのどれかを樹脂で密封すれば良いとは思うのだが、どのコイルなのかが、回路図が無いのでわからないのであった。

アナログ回路はノウハウの塊なので、技術技術者経験の積み重ねで育てなければならない。デジタル回路なら技術者は要らないというのは、デジタル回路の部分だけはその通りだが、デジタルパーツに電源を供給する電源回路や、結果を出力する出力回路はアナログになる。

調子にのって技術者を切り捨て、はんだ付けを賃金の安い海外に出した結果、信頼性が低くて壊れ易い製品ばかりになるというのは、買い替えを発生させるという点ではメリットがあるが、ブランドイメージ破壊し、どうせ壊れるのだから、安価製品で良いという消費者の安物買いを発生させるのであった。

壊れない代わりに陳腐化させるというのが、正しいブランドイメージの構築なのだが、宣伝ブランドを作れるという代理店の口車に乗って、間違った努力をしてきた結果が、日本製造業の現状である。

もうそろそろ進路を切り替えても良い時期なのだが、株主総会の様子を見ていると、どちらが先に動くかという、行政との睨み合いになってしまっているようである。

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