2009-04-30

ミステリーの1ジャンル日常の謎とは してその面白さ。

日常の謎とは、

日常の中でおきる、ふっとした事件・疑問について考えることである

例を挙げるなら、

・何も取らない泥棒の話

・なぞめいた校内放送の真意

・なくなった女の子の鞄探し

といった類である。

ジャンルたるゆえんは、従来のミステリーと違い、殺人が起きないことや、その凶器探しに奔走する推理とは、考えるべき問題・疑問が異なるからである。と考える。

■ただのミステリーと異なる、【日常の謎の面白さ】

その説明の前に、大枠のミステリーの面白さの正体をまず説明する。

ミステリーの面白さ

ミステリーとは、本文の情報をまとめて、一番妥当性のある結論を導くことである。

情報とは、Aさんは、その時間部屋にいた。死因は、なんらかの毒物である。などで

・結論とは、だれが、なぜ、どうやって、 その事件を起こしたかの説明である。

つまり、

情報を見つけること。

情報から結論を導くこと。この2つの行程が面白いのである(さらに細分化できるが)

●その中でも【日常の謎】の面白さ

日常の謎は、従来のミステリーとは違い、考えるべき対象、疑問が異なる。』

と述べたように、この違いから、上記2つのプロセスの質が変わる。

より、身近に、想像しやすい・推測しやすいものになる。

その変化が、より面白くさせている。

密室を作り出す難解なトリックを『対象にして』、名探偵と同じように

一本の紐や、石ころや、ガムテープから密室の謎を『考えること。』

何も取らない泥棒を『対象にして』、他人の部屋に侵入して、

何も盗まない人に、どんな得があるのかと『考えること』        

想像しやすい、推測しやすい背景には、

盗むという行為の意味を誰もが知っている点にある。自分に置き換えて考えられる。

密室にする行為の条件・方法は、誰もが知っているとは限らない。

推理する問題について、想像力が働かせることが出来やすいか、否か。

これが、推理という難解そうなものを、私の傍にたぐり寄せた、面白さの秘訣であると思う。 日常の謎とは、つまるところ、私たちが経験してきた日常の延長にある謎ゆえに、【考えやすい謎】なのである。私たちが、今まで習ってきたものや経験の、少しの背伸び、応用で手が届く。

■ 補足 付け足し

上述の『結論とは、だれが、なぜ、どうやって、 その事件を起こしたかの説明である。』とあるが、

一般的には、以下の用語で言われるらしい。

who done it

why done it

・how done it

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