男性向けエロコンテンツなどは、犯されてる女性側に感情移入してしまうため「レイプ」されているような気分になる。
見なきゃいいじゃんと言う人もいるだろうが、目を逸らそうにもそういったものの片鱗はいつもどこかに見え隠れしていて、それを感じるたびにひどく落ちこむ。非対称なんだなと。
BLというファンタジーは、そのどうしようもない絶望感を和らげてくれる。
BL作品におけるセックスシーンで、受けの感情に共鳴はしても、受けの体に共鳴はしない。身体的に傷つくという感覚を忘れさせてくれる。むしろ、男の持つ性の暴力性に男自身がさらされていることに、性の対称すら夢見てしまう。
しかし、逆に男性にとっては、傷つく男の体がでてくるBLは未知なる恐怖を突きつけてくるものでしかないかもしれない。そこで摩擦が起こる。欲情される恐怖は避けて通りたいもの。(そう考えると、BLCDで喘いでる男性声優の偉大さが改めて分かる。)