2009-03-08

市場機構国家

d:id:higotakayuki2:20090308 より

* 人々は社会価値を提供し、その価値に見合った金銭を手に入れられるような社会だったらいいなぁ

* 市場というのは便利だけれど、完璧ではない

* 根本的な問題は一体何か?→「それに見合った金銭」というのが計算困難

o 計算できるのであれば、政府が介入して具体的な金銭授受をすれば実現できる

o そういう意味ではやっぱり市場が便利・・・だけど問題が起こる(ソフトウェアコピー音楽コピー

o コピー存在により市場というメカニズムがうまく働かない

* 実は特許にも同様の構造があります

* 特許には「薬と貧困国」という有名な話があります

* これをソフトウェアの話に当てはめると、1つストーリーができます

o 実は、「お金を払わない人に価値を提供しない」という方針は「お金を払えない人にも価値を提供しません」

o 市場というのはそういう仕組みになんですね

元々はマジコンの話だったけど、市場の問題についてうまく整理されてる。「薬と貧困国」は[amazon:市場を創る]にもある。というか、このブログの著者は読んでてもおかしくない。

市場というメカニズムに対して相補的なメカニズム政府です(もっといい用語があるのかもしれませんが)。市場がうまく機能しない部分は税金として徴収し、国家予算として運営します。大学はまさにその例ですね。また、JASRAC政府に近いメカニズムだと思います(CDの値段はほぼ一律ですからね)。

CD価格が一律かどうかというよりも、独占的な仲介者になっているという点で政府に近いと思う。(政府であっても柔軟に税金を変えうる。所得税とか一律ではないでしょう。アメリカの州政府とかだと控除もめちゃくちゃ多いし。)で、JASRACのような仲介者に関しては規模の経済が働くから、独占させたほうが本来は効率的である:http://anond.hatelabo.jp/20090228230145

ただ政府の役割は市場の代替として価格を設定したり直接に何らかの取引に介入することだけではない。それはまさにソ連が中央統制経済としてやろうとして実現しなかった夢なわけで。間接的に法律でもって取引の形態規制することで、より望ましい市場を作り上げていくという役割もある。で、法律を強制的に守らせるというのは国家にしか出来ない(まあ法律を破ることも可能なのだけど、少なくとも処罰の大きさを自由に決めたり、それを全国に知らしめるというのは大きい役割)。

記事への反応 -
  • JASRACが憎いのは分かるけど、今回の公取委の排除命令に関しては、冷静な議論を見かけない。ネットの上では。 テレビなら効果音だとかBGMで分単位だか秒単位だかで著作権の絡む楽曲を...

    • id:higotakayuki2:20090308 * 人々は社会に価値を提供し、その価値に見合った金銭を手に入れられるような社会だったらいいなぁ * 市場というのは便利だけれど、完璧ではない * 根本...

    • GIGAZINEが玄人ぶってる件について ド素人ならだませるのかもしれませんが、インターネット上では通じないでしょう。 http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090227_jasrac/ この次に続くGIGA...

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